インテル CPU の組み合わせなどは多くあり、きりがないので現在多く流通している
- HP EliteBook 8x40 - 8x70
- HP ZBook G2
などといった、DDR3 SODIMM メモリー採用の第 1 世代 Core i5/i7 から 第 4 世代 Core i5/i7 搭載モデルに限定して話を進めたいと思います。が、あくまでもインテルのプロセッサーの仕様に依存する部分なのでメーカーはあまり関係ないと思います。
さて、2 コア CPU の場合、メモリーのスロットが 2 つしかないことが多いです。Dell の PC などでよくあることですが、4 つスロットが実装されていても、それを利用できるのはあくまでも 4 コア CPU 装着時のみとなっていたりします。
HP では 4 コア CPU 構成では 4 スロットある機種でも、そもそも 2 コア CPU モデルの場合はスロットが 2 つしか実装されてないようです。たとえば、HP EliteBook 8540w、8560w、8570w、ZBook 15 G2 などの 4 コア CPU モデルにはメモリースロットが 4 つあります。一方、2 コア CPU モデルには 2 つしかありません。
ところでこれってなぜなのでしょうか?
- 4 コア CPU 搭載の高価なモデルを買わせるためにわざと実装していない?
- あるいは 2 コア CPU では 4 スロットをサポートしていないから?
第 3 世代 Core ix プロセッサーの場合
この理由は最近知りましたが、インテル製モバイル プロセッサーでは多くの場合で、2 コア CPU の場合 1 つのチャネルに接続できるモジュールは 1 枚まで (1 DPC) となっている、というのが理由らしいです。1 チャネルあたり 2 モジュール (2 DPC) をサポートしているのは rPGA の 4 コア CPU のみとのことです。つまり 4 コアでも、BGA パッケージではだめらしいです。
DPC っていうのは DIMMs Per Channel あたりかと思います(たぶん)。
ということは逆にいうと、メモリーのスロットが 4 つあれば、その PC の CPU は交換可能なタイプだと考えていいのかな?
なにはともあれ、要するに 2. が理由のようです。
このことはインテルの公式サイトに存在する、だれでも閲覧できるデータシートに記載があります。
Mobile 3rd Gen Intel® Core™ Processor Family: Datasheet, Vol. 1 より抜粋
1.2 Interfaces
1.2.1 System Memory Support
• Two channels of DDR3 / DDR3L / DDR3L-RS memory with Unbuffered Small Outline
Dual In-Line Memory Modules (SO-DIMM) with a maximum of two DIMMs per
channel
Note: 2 DIMMs per channel supported only in Quad-Core rPGA package only
ということなので、例えば第 3 世代モバイル プロセッサーの場合だと、以下のような DIMM 構成が可能になっているそうです。
第 2 世代 Core ix プロセッサーの場合
これもほぼ同じ事情のようです。
ただ、公式サイトに載っている最大メモリーは似たような位置づけのプロセッサーでもちょっと違ったりします。
第 4 世代 Core ix プロセッサーの場合
ほぼ同じようです。ただし、4 コアの場合は BGA パッケージでも 2 DPC をサポートするようになったようです。第 3 世代のような rPGA パッケージのみという制約はなくなったようです。
引用します。
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