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2018年3月25日日曜日

GoPro HERO6 で撮影した HEVC (H.265) 動画を古い PC で再生できるか?古い PC でも HEVC を再生したい!

GoPro の最新機種 GoPro HERO6 では、4K60 (4K 毎秒 60 コマ) の撮影に対応しましたが、4K60 で撮影した動画は、HEVC で記録されます。




HEVC 動画を扱うには、最新の PC が必要とされています。

例えば GoPro 公式サイトでは、インテル Kaby Lake (つまり第 7 世代) 以降のプロセッサーが対応と案内しているようです。

私のコンピューターは HEVC と互換性がありますか?
Windows
HEVC は、Intel Kaby Lake (または同等品) 以降のプロセッサーを使用している Windows 10 コンピューターでサポートされています。 



Kaby Lake プロセッサーといえば、2016 年にリリースされたばかりの新しいプロセッサーです。しかし、それより古い PC では絶対に扱えないか?といえばそうでもないです。
具体的にはどんな場合なのか?調べてみました。

どんな場合に HEVC で記録されるのか?

HERO 6 では、特定の解像度とフレーム レート(以下公式より)では強制的に HEVC になります。
https://jp.gopro.com/help/articles/block/hevc


ビデオ解像度フレーム レート (NTSC)フレーム レート (PAL)
4K60 fps50 fps
4K (4:3)30, 24 fps25, 24 fps
2.7K120 fps100 fps
2.7K (4:3)60 fps50 fps
1080p240 fps200 fps

それ以外の解像度・フレーム レートでは従来からの H.264 で記録されますので、古いハードウェアでも問題ないでしょう。

逆に、低解像度・低フレーム レートでも、 HEVC で記録したい・・・という人も多いかと思いますが、残念ながらできません。


そもそも HEVC ってなんだっけ?

HEVC とは、High Efficiency Video Coding = 高効率ビデオ コーディングの略で、H.265 とも言われています。

参考

現在、動画圧縮規格で広く普及しているのは、H.264 と呼ばれる規格です。10 年以上の歴史があります。
例えば、ちょっと前のスマホやデジカメなどの動画撮影機能では、まずこの H.264 で記録されていたといっていいほどです。
歴史が長く、広く普及しており、そんなわけで、多くの環境が対応しているという特長があります。
この H.264、以前は YouTube でも使用されていたりしました(YouTube では現在は VP9 という Google がプッシュしている動画圧縮規格が採用されてます)。


さて、この GoPro HERO6 で使用されることになった HEVC は、その H.264 の後継規格で、圧縮効率が高く、同じ画質ならビットレート(ファイル サイズ)が半分で済むといわれています。


4K (3840 * 2160) などの画素数の多い動画は、ビットレートが半端なく高くなるため、満足な録画時間を得るためには、高価な大容量 SD カードが必要になります。
また、ビットレートが高いということは、SD カードの書き込み速度も要求されます。
HEVC なら、同じ画質なら H.264 の半分程度のビットレートで済むわけですから、それが少し緩和されます。


つまり同じ容量の SD カードに記録する場合、HEVC なら 2 倍の時間記録できるということです。
これはユーザーにとって多大なメリットがあります。

HEVC は、これまであまり対応機器がありませんでしたが、GoPro HERO6 の登場によってようやく対応が求められるようになってきた・・・といったところでしょうか。

HEVC の問題点・デメリットは?

圧縮効率という点では素晴らしい HEVC ですが、現状では、対応している環境 (OS・編集ソフト・ハードウェア) が少ないという問題があります。

OS でいうと、Windows 10、macOS High Sierra 以降で対応しています。

しかし、OS が対応していても、編集ソフトが対応してなかったりします。
例えば、Adobe の 動画編集ソフト Adobe Premiere Pro ですら、Premiere Pro CC 2018 (12.0.1) でようやく最近対応したばかりです。
参考

古いソフトではまず対応していないでしょう。

そのため、そういった HEVC 未対応の動画編集ソフトをつかって HEVC 動画を編集したい場合、まずは変換ソフト (HandBrake など) を使って HEVC 動画を H.264 動画に変換する必要があります。


そしてハードウェアです。
この HEVC は再生時の処理が重いです。
とりあえず OS が Windows 10 なら、ソフトウェアで再生することはできます。滑らかに再生できるかどうかは別としてですが。
しかし 4K60 のような重い動画は、それなりに高性能なプロセッサーでないと、GPU の再生支援機能を借りないと荷が重いでしょう。

GPU (グラフィックス) には、動画の再生支援機能 (チップ内蔵のハードウェア デコーダー) を持っているものがほとんどですが、H.264 の再生支援に対応していても、HEVC の再生支援には対応してないという場合が多いです。


例えば、インテルの CPU の内臓グラフィックスの再生支援機能 (Intel Quick Sync Video) でいうと、不完全ながらも HEVC 再生支援に対応したのは Haswell 以降とのことです。実際には、4K60 の HEVC 動画を完全に処理するだけのキャパシティを持っているのはもう少し後の世代からのようです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Intel_Quick_Sync_Video



NVIDIA の GPU でも、いろいろと事情は複雑です。
というのも、GPU の名前 (GeForce GTX xxx など) が同じでも、採用されているチップの世代が違ったりして再生支援のキャパシティが違ったりするからです。

どの GPU が、どの程度 HEVC の再生支援に対応しているのか?がわかるリストのようなものが、NVIDIA の公式サイトとウィキペディアにあったりしますので、リンクを張っておきます。


Quadro の対応表
これによると、新しい世代ならまず HEVC には対応しているようですが、過渡期の世代だと同世代の GPU でも、チップの違いで VP9 に対応してたり、してなかったりと、なかなか複雑です。


GeForce の対応表
公式
https://developer.nvidia.com/nvidia-video-codec-sdk

これによると、第 2 世代 Maxwell までは H.265 (HEVC) 未対応とあります。Pascal 以降世代で対応しているとなっています。
ただし、第 2 世代 Maxwell でも GM206 チップを搭載している場合は特別の例外で、HEVC にも VP9 (YouTube) にも対応してます。






再生できるかテスト

当方の PC は、デルの Precision M4800 で、以下のようなスペックです。


  • CPU は工場出荷時の Core i7 4810MQ (第 4 世代)
  • GPU は工場出荷時には MXM GPU Quadro K1100M だったのを、GeForce GTX 965M (GM206 チップ) に乗せ換え(乗せ換えた際の記事)







CPU は GoPro 推奨 Kaby Lake より 3 世代も前の物で、完全に時代遅れです。
しかし換装した GPU は第 2 世代 Maxwell チップですが、GM206 チップを搭載しているため、HEVC の再生支援ができるはずです。

早速、この HERO6 で 4K60 動画を撮影し、再生してみることにします。


HEVC Video Extension の導入

・・・とその前に、Windows 10 で HEVC 動画を再生するには、Windows 10 Fall Creators Update を当てたうえで、HEVC Video Extension (デバイス製造元からの HEVC ビデオ拡張機能) を Microsoft Store でインストールする必要があります。



無料なのでやっておきます。
この能書きを読んでみると・・・
主な特長
デバイスの製造元は HEVC ビデオ拡張機能を利用することで、Windows 10 デバイス上で、どのようなアプリでも HEVC 形式を使用したビデオを再生できるようになります。この拡張機能は、最新のデバイスのハードウェア機能 (4K や Ultra HD のコンテンツをサポートするための Intel 第 7 世代 Core プロセッサおよび最新の GPU など) を利用するように設計されています。HEVC ハードウェアがサポートされていないデバイスでは、ローカル再生機能を利用できるようにソフトウェア サポートが提供されます。ただし、操作性がビデオの解像度や使用しているコンピューターのパフォーマンスによって異なる場合があります。
HEVC 再生のサポートに加えて、この拡張機能では、ハードウェア エンコーダーを備えていないデバイスでの HEVC コンテンツのエンコードもサポートしています。

・・・ということは、GPU などによる再生支援が利用できない場合でも、CPU による力任せのソフトウェア再生にも対応しているということです。現実的には、4K60 のような重い動画を CPU だけで再生するのはそれなりにハイエンドな CPU でないと荷が重いでしょうが・・・

参考
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/review/1095244.html

HEVC 再生テスト 1 :Windows 標準アプリ Movies & TV

Windows 標準のアプリ Movies & TV ではきわめてスムーズに再生ができました。CPU 使用率はいくらかは上がりましたが。
タスク マネージャーで調べると、しっかりと GM206 のデコーダーが活躍してくれているようです。

タスク マネージャーに最近追加された GPU 負荷モニタリング機能。Video Decode に注目


HEVC 再生テスト 2 :GoPro のバンドルアプリ Quik

一方、残念なことに GoPro のユーティリティである GoPro Quik では、GPU が持っている再生支援が活用されずにスローモーションになってしまいました。

Video Decode がまったく働いてません


Core i7 4810MQ 程度では荷が重いようです。でもその割に CPU 使用率が最大まで上がるか?というとそうでもなく、CPU が余ってる割にはとにかくカクカクしてる感じです。

将来的にアップデートで改善されることを期待したいと思います。


2016年11月10日木曜日

YouTube 動画のハードウェア アクセラレーション再生が多くの環境で可能に!

YouTube 動画を Firefox や Chrome といったブラウザーで再生すると、基本的に VP9 コーデックが使われるようになってます。

しかし長年、VP9 コーデックの再生支援に対応したハードウェアはあまり存在しませんでした。

ソフトウェア環境の面からも、Windows の動画再生支援 API である DXVA で VP9 がサポートされることになったのはかなり最近のことです。

そのため YouTube 動画の再生は CPU パワー任せの再生となり、4K などの高品質な動画を再生するにはそれなりに高性能な CPU が必要でした。

やたら静かだな?と思ったら・・・

この前、Windows 10 + NVIDIA GeForce GTX 965M (第 2 世代 Maxwell) + Google Chrome という環境で 4K 60P の動画を見ていたらほとんどファンが回らない、つまり CPU 使用率が低いことに気付きました。

GPU-Z で調べてみると、どうやら GPU の専用デコーダーが使われているようです。

再生してみた様子


この動画
https://www.youtube.com/watch?v=UceRgEyfSsc

CPU での再生はとんでもなく非効率なようで、4K 60P などの高画質動画は、最新 CPU でもかなり熱くなり、ファンが最高回転になりますが、GPU 内の専用 ASIC による再生支援での再生時には少し暖かいかな?という程度です。バッテリー駆動時間への影響も大きいでしょう。

2 倍速で再生してみると、Video Engine Load が 80 % ぐらいになりましたので、4K 120 Hz ぐらいが GTX 965M のデコーダーのキャパシティの限界っぽいです。

なお、8K の動画では再生支援は働かないようでした。ハードウェアか、ソフトウェアか、その両方なのかは知りませんが、対応していないようです。

それでは、皆様がお持ちのハードウェア (GPU) は VP9 再生支援に対応しているのでしょうか?GPU はインテル、NVIDIA、AMD、などのものがありますが、新しいものでは対応しているものが多いです。

インテル

今時、ラップトップやそのほかの携帯型 PC が主流なわけですが、それらの大半がこのインテル CPU に内臓のグラフィックスを利用していると思われます。

英語ウィキペディアにいくらかの記述があります。

https://en.wikipedia.org/wiki/Intel_Quick_Sync_Video
https://en.wikipedia.org/wiki/Intel_HD_and_Iris_Graphics

Broadwell 以降の内臓グラフィックスが対応しているとのことです。

NVIDIA

NVIDIA によると、第 2 世代 Maxwell の GPU (GM20X) から VP9 再生支援に対応しているそうです。
Quadro でいうなら、M600M、M1000M、M2000M は第 1 世代 Maxwell なので対応しないが、M3000M 以上は対応といったところなんでしょうか。


ここにわかりやすい表があります。
https://developer.nvidia.com/nvidia-video-codec-sdk



ウィキペディアに詳しくまとめられています。
https://en.wikipedia.org/wiki/Nvidia_PureVideo

AMD

AMD 製 GPU に搭載される動画再生支援機能が UVD (Unified Video Decoder) ですが、UVD 6.3 以降で VP9 に対応しているとのことです。

https://en.wikipedia.org/wiki/Unified_Video_Decoder

ブラウザー

デコーダーのハードウェアがあっても、ソフトウェアが対応していないと利用できません。調べてないのでわかりませんが、以下サイトによると、Chrome のバージョンについては "Chrome 54 Stable" から、ハードウェアによる VP9 再生支援の利用に対応したそうです。
https://www.reddit.com/r/chrome/comments/4vzdby/google_chrome_vp9_hardware_acceleration/#bottom-comments

ウィキペディアには記載がないみたいですね。今時動画再生なんて CPU で十分なので、ハードウェアの再生支援に関心を持つ人はあんまりいないんでしょうか。
https://en.wikipedia.org/wiki/Google_Chrome_version_history

アドレス バーに "chrome://gpu" と入力すると、VPx (VP9 のほか VP8 などもある) 再生支援が有効になっているかを調べられます。
VPx Video Decode: Hardware accelerated
となっていれば有効になってます。



Firefox については、今のところは対応してないっぽいです。すぐに対応が行われるとは思われます。
https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=833023


2016年9月22日木曜日

Dell Precision M4800 入手【その 5 MXM GPU 交換】【GeForce GTX 965M オーバークロック編】

この前紹介した MXM-A サイズの新型 GeForce GTX 965M を Precision M4800 に装着してみました。



手順

特に書くことはありません。K2200M とは違い、最新の SBIOS で問題なく使えました。

SBIOS: Dell Inc. A16, 2015-12-01
VBIOS: 84.06.52.00.27

LVDS 液晶の HP 8560w/8570w ではドライバーが当たるまでまったくバックライトが光りませんでしたが、eDP 接続の液晶を搭載したこの M4800 では全く普通に使用できました。組み替えて電源を入れればそのまま画面が出ます。

ドライバーはプラグ アンド プレイでインストールされないので、.inf の書き換えが必要です。

結果

VGA と HDMI 出力は作動しませんでした。HDMI のほうは、NVIDIA コントロール パネルには表示されるものの、使用できない状態です。VGA のほうは存在自体検出されません。VBIOS が対応していないようです。

3DMark Fire Strike は 4900 程度と、8560w/8570w に比べると振るわない結果になりました。CPU はずっと高性能なはずなのに、どうしてでしょうね。



オーバークロック

GeForce GTX 965M はめちゃくちゃオーバークロックが効く、という話を聞いたので、やってみることにしました。
参考
http://www.overclock.net/t/1588091/nvidia-gtx-965m-overclock

ツールには、MSI Afterburner を使用しました。

恐る恐る上げていきましたが・・・なんと突き当たるまで上げても安定して作動します。


  • コア + 135 MHz
  • メモリー +  1000 MHz (500 MHz) 帯域幅 112.2 GB/s


パフォーマンスはこれで 20 % 程度アップといったところです。コアの周波数はもっと余裕があるでしょうが、アフターバーナーではこれ以上上げられないのが残念です。これ以上上げるには VBIOS を書き換える必要がありそうです。

3DMark Fire Strike では・・・

  • 総合スコア 5937
  • グラフィックス スコア 6700

といったところ。GeForce GTX 970M より少し遅いぐらいですね。

GTAV をやってみたところ、画素数を 3840 x 2160 にしてもノーマル設定、MSAA オフではおおむね 30 FPS 程度とプレイが可能な程度でした。

ただ、発熱もかなり増えたようで、ゲーム中は時々サーマル スロットリングが作動していくらかコア周波数が低下してしまいます。といっても、周波数を見ていないと気付かない程度ではあります。






2016年9月21日水曜日

Dell Precision M4800 入手【その 4 MXM GPU 交換】【Quadro K2200M 編】

Precision M4800 は仕様に書かれている通り、MXM-A スロットを搭載しているので GPU 交換ができます。



8570w から取り外した Quadro K2200M に乗せ換えてみることにします。



Quadro K2200M の概要

  • MXM-A
  • TDP 65 W
  • Maxwell アーキテクチャー
  • 2014 年登場
  • VBIOS: 82.07.5F.00.09
といったところです。

このカードはもともと M4800 の大型版である Dell Precision M6800 に搭載されていたものです。
  • K1100M
  • K2100M
  • K3100M
などが古い Kepler 世代なのに対して、K2200M は新しい第 1 世代 Maxwell 世代の設計なので、頭一つ抜けて高性能です。

82.07.5F.00.09 という VBIOS が入っています。この VBIOS は UEFI をサポートしています。

作業

特に書くことはありません。分解して、元の K1100M と入れ替えるだけです。

ヒートシンクは本当は
  • Quadro K1100M
  • Quadro K2100M
  • FirePro M5100
で分かれているのですが、当方は K1100M 用ヒートシンクをそのまま使用しました。

8570w のヒートシンクに比べると、一部の電源回路が冷却されない形状なのですが、この辺りはメーカーによってまちまちなので気にしないことにしました。

結果

QHD+ パネル (eDP 接続) 液晶で検証したところ、普通に使えました。

ただ、ドライバーは自動で当たってくれないので、.inf の書き換えが必要でした。

もともと搭載されていたのが Dell の類似機種ということもあってか、HDMI 出力と VGA 出力も作動しました。

ただ、残念ながら、クロックが最大に上がってくれないということです。まあ、ほんのわずかな差なので問題はないでしょう。




注意点 K2200M が使える BIOS は A09 まで!

BIOS バージョンが A10 以上だと、POST 時に Valid MXM structure not found という警告が表示され、GPU クロックが常に最低になってしまい、まともなパフォーマンスが出ません。

この警告は VGA BIOS の代わりに GOP ドライバー使用にする(Legacy OROM を BIOS 設定画面で無効にする)と表示されないようになりますが、クロックが下がるのは同じです。

つまり、BIOS バージョンが A09 以下でないとまともに使用できません。

Precision M4800 は 2013 年発売で、2016 年現在も販売されている長寿モデルで、マザーボードも搭載される液晶によっていくつかの種類があります。

新しいマザーボードでは A09 へのダウングレードができませんので、その場合はまともに使用できません。

ちなみに M2000M なら問題ないそうです。

2016年9月9日金曜日

HP EliteBook 8560w/8570w + 新版 GeForce GTX 965M【MXM-A】

小型な MXM-A サイズの新型 GeForce GTX 965M を 8560w と 8570w につけてみました。


8560w と 8570w はどちらも LVDS 接続の FHD 液晶です。

カードの VBIOS は 84.06.52.00.27 というものです。

手順

特に書くことはありません。

バッキング プレートを 8560w に装着されていた GPU からはがしたものに張り替えて、元通り組み立てるだけです。

使えるが問題大有り

結論から言うとこの組み合わせでどちらも使用することはできました。しかし両方ともグラフィックス ドライバーをインストールするまではバックライトが点灯しません。

一見真っ暗でも液晶表示自体はしているので懐中電灯を画面にあてながら作業はできましたが。



ドライバーが当たった後はバックライト制御も動いたので、何とか使うことができたわけです。

理由は多分 VBIOS が LVDS 液晶をもうサポートしていないのでしょう。eDP の Dell Precision M4800 では普通に起動直後からバックライトは光りましたので。DreamColor 液晶なら eDP なので多分ドライバーが当たる前でも光ると思います(テストしてません)。

もちろんドライバーをインストールするということはあくまでも HDD 上のデータに変更を加えることにすぎないわけですから、ファームウェアからドライバーに制御が渡されるまでの OS 起動中や BIOS 設定画面は相変わらず光らないので懐中電灯が必要となります。

なお、両方ともプラグ アンド プレイでのドライバーのインストールはできず、.inf の書き換え (.inf mod) が必要でした。

テストしてませんが、多分 VGA 出力は作動しないと思います。

8560w + GeForce GTX 965M

Fire Strike は総合スコア約 5000 強、グラフィックス スコア約 6000 といったところです。
一番性能の低いオリジナルの Quadro 1000M に比べれば 6 倍ぐらいになったといえるでしょう。


8570w + GeForce GTX 965M

8560w と性能的に大差ないのでスコアは同じです。挙動もほぼ同じ。

8570w ではブート モードを UEFI Native にすると VGA BIOS に代わって GOP ドライバーが使用されるようになりますが、どちらに設定しても、ドライバーが当たる前においては液晶表示されるもののバックライト点灯しないのは同じです。


2016年3月26日土曜日

HP EliteBook 8560w に Quadro K1100M を付けてみたら・・・

Quadro K1100M は MXM-A 型フォーム ファクターの GPU で、Quadro K1000M の後継に当たります。

VRAM は GDDR5 が採用されていてメモリー帯域幅の分パフォーマンスはそれなりに上がっています。

ともかく、このカードは Dell のカードで、VBIOS も当然 Dell のものが入っています。

前に Dell の VBIOS が入っている Quadro K2100M を 8560w につけてみたときは動きませんでしたが、これはどうでしょう?

組み替えて、電源を入れてみると・・・

2016年3月22日火曜日

HP EliteBook 8560w に Quadro FX 1800M を付ける【MXM ダウングレード】

HP EliteBook 8560w に 8540w 用の Quadro FX 1800M を付けたらどうなるか?という話です。

やってみた結果・・・

8540w と 8560w はヒートシンクの形はだいぶ違うのですが、その点では問題ないようでした。

電源を入れると、普通に Windows も起動して使えます。ただし、最初の時は Video Memory Management Internal なんとかかんとかで BSOD になりましたが、2 回目以降は大丈夫です。

VBIOS の互換性の謎

VBIOS を確認すると、70.15.43.00.02 というバージョンのようでした。MAXSUN というメーカーの PC についているモジュールも同じ VBIOS を使っているようです。この ROM 内部のメッセージを見てみると
GT215 P876 SKU 0501 MXM VGA BIOS
となっています。Quadro FX 1800M に限らず、NVIDIA の MXM モジュールの VBIOS には・・・
"MXM" と記されていない VBIOS ファイル (単に VGA BIOS とある)
"MXM" と記されている VBIOS (MXM VGA BIOS や MXM3.0 VGA BIOS とある)
そのほか (例えば NONE-MXM3.0 Support VGA BIOS など)

が存在しているようですが、その中でこれは "MXM" が付いているので MXM 規格的に互換性が高い実装なのかもしれません。ただの憶測ですが。

ドライバーのインストールとベンチマーク

それはともかく、.inf を加工しないとドライバーはインストールされませんので、やってからドライバー署名の強制を無効にしてインストールします。

普通にベンチマーク (3DMark Vantage) も走って問題なく使えそうな感じでした。

この Quadro FX 世代は DirectX 10.1 までの対応なので、3DMark 11 以降は実行できません。

ちなみに 8540w の初期装着モジュールで DirectX 11 に対応しているのは FirePro M5800 だけです。DirectX アプリケーションでも最速なのはこのカードみたいです。1 番安いモジュールが 1 番高性能っていうのがなんともあれなのですが、Maxwell より前の Quadro (Kepler 以前) は OpenGL に特化していたということなのでしょう。


2016年3月21日月曜日

HP EliteBook 8560w に Quadro K2100M を付ける

この機種は Quadro K2100M が使えることが知られています。

余ってるカードがあるので、試しにやってみました。

まずは分解・交換・組み立て。

8570w と同じです。過去記事に何度も書いてきましたので再掲はしません。

で、電源を入れたのですが・・・なんと画面が真っ暗なままです。

あれ・・・どうした・・・壊してしまったかな?と思ったのですが・・・

1 つ思い当たることがあるとすると・・・

2016年3月18日金曜日

盲目の NVFlash【画面が映らない状態で NVFlash】

MXM カードを交換した直後だと、新しいカードには本体と適合する VBIOS が入っていない場合もあると思います。

ほかにも間違った VBIOS を入れてしまったとか・・・

で、何らかの方法で画面が映ればいいのですが、全く外部出力もない状態でやらなければならない、状況もたまにはあるかと。

というか、自分がまさにそんな感じなので最近やらざるを得ない機会がありましたので・・・

状況はというと、8560w に 8570w で使っていた Qudaro K2100M を付けてみたのですが、8570w では使用できた Dell の UEFI 対応 VBIOS は 8560w では使用できず、外部出力も映らなかったからです。

画面が出ない、でもキーボードが入力できるなら、まだ可能性はあります。そんなに複雑なコマンドではないので。NVFlash と ROM ファイルが入っている FreeDOS が起動して、キーボード入力ができるという時に、入力がやりやすくなるよう、方法をまとめておきます。

当然ですが、これはお使いの GPU と PC の両方が壊れる可能性の高い非常に危険な方法です。

意味が少しでも理解できない方など絶対やらないでください。

PC によっては残念な結果になることもありますし、同じでも残念な結果になることもあります。

どんな結果になっても自己責任で後始末願います。

また、以下の記述に誤りがないかどうか、自分の環境で臨機応変に変えるべき点など慎重に検討してください。

苦情など一切受けません。

2016年3月12日土曜日

HP EliteBook 8570w に FirePro M5800 を付けてみたら・・・

今まで MXM GPU 交換に関してはより新しく高性能なカードに交換する「アップグレード」ばかりやってきましたが、今回はより古いカードを付けたらどうなるのか?という話です。

さて、今回は使うカードは 8540w 用の FirePro M5800 です。

結果やいかに・・・

2016年3月10日木曜日

HP EliteBook 8570w に Quadro K1100M を付けてみたら・・・

この PC に、Quadro K1100M を付けてみました。

K1100M は Dell Precision M4800 用のもので、それ用の VBIOS (80.07.CC.00.04) が入っています。UEFI GOP に対応した BIOS です。

8570w は UEFI Native モードになっています。

さて、どうなるか?

2016年3月8日火曜日

HP EliteBook 8540w に Quadro K1000M を付けてみたら・・・

この GPU は、8570w 用のモジュールで、TDP は 45 W です。

もちろん VBIOS は 8570w 用のものが入っています。

まー無理だろう、とは思っていたのですが、なんとなくやってみました。

さて結果やいかに・・・

2016年3月6日日曜日

HP EliteBook 8540w に Quadro K2200M をつけてみたら・・・

Quadro K2200M は MXM-A 型の MXM カードで、第 1 世代 Maxwell の GPU です。

現在は、8570w に装着して使っています。

さて、このカードは 8540w で使えるでしょうか?

たぶん動かないだろうな、とは思っていたのですが、ちょっと興味もあったので分解整備のついでにやってみました。

結果やいかに・・・

2016年2月25日木曜日

【意外!】NVIDIA ドライバーのサポート期限

NVIDIA GPU のドライバーに関する不具合は多いですよね。

でもそのサポートされている製品だったら、ひょっとしたら修正版のドライバーがリリースされるかもしれません。

ところでその NVIDIA のグラフィックス ドライバーのサポート期限ってどこでわかるんだろう?と思って調べてみたのでメモ書きです。

で、調べたところどうやら Windows 版ドライバーと Linux など Unix 用ドライバーではサポート期限が違っているようです。

Windows 版ドライバーのサポート期限

同じバージョンのドライバーは複数の製品をサポートしていて、バージョンが 340.xx, 350.xx, 360.xx などと大きく上がっていくたびにサポート対象が変わってる・・・ってことでいいのかな?

例えば、HP EliteBook 8540w の純正 GPU である Quadro FX 880M/1800M などだと、最終版は 340 のようで、この次の 350 ではこれらの GPU はサポートされないようです。

で、この 340 のサポート期限は 2016 年 4 月 1 日までとのことで・・・ということはあと少ししかありません。


自分の製品がレガシー製品なのかどうか調べる方法ですが、下記 URL に「レガシー」とみなされる NVIDIA GPU のリストがあります。例えばここの 340.xx のリストに載っていたらもう次の 350.xx では対応しない、っていうことなんだと思います(たぶん)。
What's a legacy driver?

というか、すでにもう最後のドライバーが出てしまっているようで
This is the last driver for GT2xx, G8x and G9x GPUs 
なんて明記されています。あ、でも Quadro FX 880M は GeForce GT 330M ベースだからサポート期限までは出る可能性もあるのか・・・?詳しいことはわかりませんがどっち道もうすぐエンド・オブ・ライフってことかと。



Unix 版ドライバーのサポート期限

これは意外にも上記の Windows 版よりも長いようで、上記の 340.xx だとなんと 2019 年までサポートが続くそうです。3 年ほど長く。


ユーザーはずっと少ないはずなんですが、まあそうなってるそうです。別にいいけど・・・


2016年2月24日水曜日

【豆知識】ノート PC に GPU を増設できる "eGPU" って知ってますか?

ノート PC のグラフィックスを強化するにはどうすればいいでしょうか?

デスクトップ用の GPU をそのまま増設できるような特異な機種は取り上げません。

一般的には、ノート PC ではグラフィックスを強化する方法はなく、本体を買い替えるしかないと思われていますが、方法が全くないわけでもありません。

GPU の接続には PCI Express が用いられているわけですが、たとえばノート PC に搭載されていることも多い
  • MXM (Mobile PCI Express Module)
  • ExpressCard
  • PCI Express Mini Card
  • M.2 (の一部)
  • Thunderbolt
はいずれも PCI Express の技術を使用している技術ですが、PC にこれらのポートが搭載されていて、PC 内部の PCI Express バスにつながっている場合、スロットの形状は違っても電気的に接続できるように形を変換してくれるアダプターを付ければデスクトップ用の GPU が使えるというわけです。で、そのアダプターが下に挙げた PE4H などの製品というわけです。

以下のような選択肢が利用可能な場合があります。
  1. 交換可能なタイプ (MXM など) なら既存の GPU を交換する。
  2. ExpressCard スロットに eGPU を接続する。
  3. PCI Express Mini Card スロットに eGPU を接続する。
  4. Thunderbolt ポートに eGPU を接続する。
やったことがあるのは 1 だけですが、eGPU というのに興味があったことがあり、ちょっと調べてみたので忘れないうちに軽くまとめときます。

交換可能なタイプ (MXM など) なら既存の GPU を交換する

このうち、MXM (Mobile PCI Express Module) についてはこのブログで多く取り上げてきたのでそちらに譲ります。これが最も犠牲の少ない方法なので、お使いの PC がこのタイプならこれがおすすめです。

PC 本体の外観は全く変わりませんし、PCI Express バスの帯域幅も最大で 3.0 16x レーンですから、パフォーマンスも最も高いです。つまり帯域幅に関しては通常のデスクトップ PC と同じです。

必要なものは張り替え用の熱伝導グリスと熱伝導パッド(非推奨ですがはがして再利用する場合は不要な場合もあり)です。

この方式の難点は、PC 本体とカードの組み合わせによっては動かないこともあるということです。

事前にどの組み合わせで動くか、という情報があればいいんですが、英語圏といえどもなかなか情報はなかったりします。当ブログの YouTube チャンネルでも連日質問を受けていますがなかなか回答できていません。

ダメもとでやる場合、MXM カードは非常に高価なので、無駄な買い物になるリスクが高いです。



ExpressCard スロットに eGPU を接続する

ExpressCard は多くの PC に搭載されていますので、多くの PC で利用できる方法です。

この方式は要するに、ExpressCard スロットにデスクトップ用の PCI Express の GPU を装着できるアダプターを装着して行います。



アダプターには例えば PE4L、PE4H などの製品があります。ものすごい特殊用途な製品ですが、言ってみれば下駄みたいなものなのでそんなに言うほど高くはありません。


GPU への電源供給ができるデスクトップ用の電源などを別途用意する必要があります。

映像出力は 2 通りの方法があります。
  1. GPU の DisplayPort からノート PC とは別のモニターに表示して行う方法。別途モニターを用意する必要があります。
  2. ノート PC のモニターにディスプレイ複製機能などで表示する方法。
この方式の利点は、単に ExpressCard スロットに eGPU を装着するだけなので分解が不要で、PC 本体への変更は最小限だということです。

Mini Card 方式と違って既存の機能との排他利用になりません。

欠点は、ExpressCard スロットの PCI Express は x1 2.0 なので、一般的なデスクトップや MXM の帯域幅に比べて 1/10 すらない程度でしかないということです。

ゲームではもともと帯域幅は大して必要とされませんので一応、ゲーム用途ではこれでも立派に動きます。しかし時代とともに要求される帯域幅はどんどん多くなってきていますので、確実にボトルネックになりつつあるのは事実です。

で、気になる互換性ですが、刺すだけなら ExpressCard スロットがあればさせるので問題ないのですが、互換性となると完全ではないようで結構動かないこともあるそうです。自分の使っているシステムと使いたいカードの組み合わせでググってみて、見つからなかったらやめた方が無難だと思います。

なお、ExpressCard 規格をメンテしていた団体の PCMCIA は 2009 年に解散してしまったそうで、現在は USB-IF にてメンテされているようです。

PCI Express Mini Card スロットに eGPU を接続する

PCI Express Mini Card (俗に言う Mini PCI Express、Mini PCIe) は無線 LAN モジュールの接続などによく利用されている方式で、同様に多くの PC に搭載されています。



この方法は、ノート PC の内部にある Mini Card スロットに、デスクトップ用の GPU を接続できるアダプターを接続して行います。例えばこんな製品です。



PE4C-EC100C v2.1 という製品用ですが、ExpressCard を Mini Card に変換するキットなんかも売られてたりします。ホントにいろいろありますね。

 

同様に電源は別途用意する必要があります。

映像出力についても ExpressCard の場合と同じです。

レーン数は同じく x1 なのでパフォーマンスは変わらないでしょう。

欠点は Mini Card のスロットの位置と配線の取り回しになります。スロットが本体の底面にあればやりやすいパターンです。しかしキーボード下にあったりすると配線の取り回しが困難です。

また、Mini Card スロットからの配線を取り出して行うわけなので、底面のカバーはとれたままになります。持ち上げたりするときにうっかり電子部品に触ると壊れたりするリスクがあります。

さらに注意点として、PC メーカーによっては無線 LAN/WAN スロットに装着できるデバイスをホワイトリスト的に排除している場合があります (HP など)。上記の画像の機種 (8570w) がまさにそれです。その場合もともとついているモジュールを取り外して eGPU を装着しても使えません。BIOS を改造して何とかするというなら別ですけど。

それができたとしても、Mini Card スロットにもともとついている無線 LAN などを取り外してしまうわけですから、必要なら別途用意する必要があります。

結局そんなことをしていたら普通にデスクトップ PC を買った方が早い・安いということになりがちです。

互換性についても同じです。

M.2 スロットに接続する

PCI Express Mini Card 規格の後継として普及してきた M.2 規格のスロットに接続するタイプも登場しているようです。PCI Express のレーンは x4 なので、ボトルネックは大幅に解消されているでしょう。


Thunderbolt 接続で eGPU を利用する

これは最近出てきた方法のようです。Thunderbolt ポートは PCI Express をベースにしているため GPU の接続が可能なようです。

PCI Express のレーンは x4 で、帯域幅が広いため、ExpressCard や Mini Card 接続に比べるとボトルネックが少ないようです。

Thunderbolt 3 eGPU solutions arriving 4th quarter 2015, mainstream in 2016

リンク集

使える組み合わせなどの情報がまとめられているサイトへのリンクを張っておきます。どれもものすごい情報量です。
DIY eGPU experiences [version 2.0]

DIY eGPU experiences

How to transform your laptop into a gaming powerhouse with an external graphics card

メーカー・販売サイトなど

Bplus Technology
EXP GDC Beast
http://www.gearbest.com/laptop-accessories/pp_229101.html

2016年2月7日日曜日

HP EliteBook 8540w に FirePro M4000 を装着してみた結果【ROMless カードをつけると・・・?】

HP EliteBook 8540w は第 1 世代の Core i7/5 プロセッサーが搭載された大体 5 世代ぐらい前のモデルになります。

この機種は、現在でも最新世代の GPU で使われ続けている MXM 3.0 Type-A (MXM-A) 型のスロットを持っている最初の世代のモデルです。ひとつ前の世代の 8530w では MXM 2.1 型なので新しいカードとは互換性がありませんが、8540w なら物理的には最新の Quadro M2000M も装着することができます。

ただ、困ったことにこの 8540w は同世代の大型モデル 8740w や後継の 8560w/8760w などとは MXM 周りの実装が違っているようで、8540w に装着して動作するカードは極めて限られています。

どういうわけか大きさ以外はそっくりの 8740w ではいろいろなカードに対する互換性があるのですが、それの小型モデルである 8540w はそうではないという迷惑?な仕様になっています。

ただ、純正以外は一切使えないかというとそうでもなく、一応以下の 2 カードは使えるようです。
  • Quadro 2000M 
  • FirePro M4000 
ただし、このうち FirePro M4000 に関しては注意点があり、それは Dell のモジュールでないといけないということです。HP のモジュールは動作に必要なファームウェアが格納されている VBIOS ROM チップを搭載していない ROMless モジュールなので、本来の組み合わせ以外では一切動作しません。

ROMless モジュールを 8540w につけてみたら・・・

というわけで前置きが長くなりましたが、今回はその FirePro M4000 ROMless モジュールをつけてみたらどうなったか?という結果報告です。


電源を入れると普通に起動しますが、画面は真っ暗なままです。

そして普通にインストールされている Windows 10 が立ち上がろうとしますが、途中からだんだんとファンの回転が上がっていき、自動的に電源が落ちてしまいます。

まあ、動作しないことはあらかじめわかってるわけですからどうってことはないのですが、ちょっと面白いのは、Quadro K1100M や Quadro K2100M をつけたときには一瞬で電源が落ちてしまうわけですが、この ROMless FirePro M4000 は少しの間だけ GPU 以外の部分は普通に動作するということです。何の違いがあるんでしょうね。

Quadro K2100M と Quadro K1100M をつけたときの動画

どちらも本当に一瞬で電源が落ちてしまいます。



2016年2月1日月曜日

"GPU-Z" の使い方・見方【全部日本語で完全解説】

PC に装着されているグラフィックス モジュールの仕様・動作クロック・温度などを表示してくれるユーティリティ "GPU-Z" を紹介してみようかと・・・

自分も全部理解しているわけではないので間違いがあるかもしれませんがご容赦ください。

このソフトは無料で TechPowerUp というサイトからダウンロードできます。個人使用・商用使用とも可能とされています。


動作要件

  • NVIDIA、AMD (旧 ATI 含む)、Intel の GPU に対応
  • Windows XP / Vista / Windows 7 / Windows 8 / Windows 10 (いずれも 32/64 bit 両方対応)
  • インストールは不要だが、希望すればインストールも可能

主な機能を摘要してみると・・・

  • GPU の名前、デバイス ID、対応機能、発表日などを表示
  • GPU とビデオメモリーの動作クロックを表示
  • GPU の対応している DirectX バージョン、搭載メモリー容量・種類・帯域幅、シェーダー数などを表示
  • PCI Express の動作状態を表示
  • GPU の BIOS (VBIOS、VGA BIOS ともいう) バージョンを表示
  • VBIOS のバックアップ機能を搭載

使ってみる

インストールは簡単で、即使えました。管理者権限が必要で要求されます。

左は AMD FirePro M4000、右は NVIDIA Quadro K2200M という GPU を搭載している状態で表示している状態です。
Quadro K2200M は、最後に "M" とついている通り、モバイル用の GPU です。これのデスクトップ版が Quadro K2200 です。モバイル版の性能はデスクトップ版の約半分ぐらいってところでしょうか。



Graphics Card タブを一番上から見ていくと・・・


  1. Name GPU の名前です。インストールされているデバイス ドライバーのバージョンによっては正しく表示されないこともありました。
  2. Lookup ボタン GPU の情報を TechPowerUp のサイトで検索します。ほとんどの場合は見つかると思いますが、新しいカードで登録されていない場合は見つからないことも?
  3. GPU コードネームです。このカードでは PCI デバイス ID と同じです。
  4. Revision 小変更。微妙に改良されたりして変更されることがあるそうです。特に気にする必要はなさそう。
  5. Technology 半導体チップ製造のプロセス。一般的にこの数字が小さいほどより高度な技術で作られた最新の製品といっていいでしょう。製造プロセスが微細だと、同じサイズの集積回路でもより高度な機能を詰め込むことができ、消費電力が少ないとかの利点があるそうです。
  6. Die Size 半導体チップの面積。
  7. Release Date 製品発表日。正しいとは限らないようで、間違ってたら GPU-Z サポートフォーラムに書き込んでくれ!と書いてあります。
  8. Transistors 半導体チップのトランジスター数。
  9. BIOS Version VBIOS のバージョン。
  10. BIOS Version の隣にあるアイコンをクリックすると、VBIOS をファイルとして保存することができます。また、TechPowerUp のオンラインデータベースに自分の VBIOS を登録することもできます。
  11. UEFI チェックがあれば VBIOS は UEFI をサポートしています。何に関係するのかというと、PC を UEFI モードで使用する場合で、Secure Boot または Fast Boot を使用する場合は、VBIOS が UEFI をサポートしていることが必要なようです。
  12. Device ID PCI ベンダー ID とデバイス ID という識別情報です。
  13. Subvendor MSI や ASUS などといった、グラフィックス カードのメーカーです。0000 のままで、登録されていないカードもあります。また、カードのメーカーが NVIDIA や AMD などから供給される VBIOS に変更を加えずそのまま適用している場合、NVIDIA や AMD と表示されるかもしてない、とのこと。
  14. ROPs/TMUs Render Output Pipelines と Texture Mapping Unit という集積回路の要素の数を表示しているようです。多いほど高性能。
  15. Bus Interface @ の前は PC とカードの両方が対応している最高速度で、@ の後が現在動作している速度のようです。節電のため速度が自動的に下がるようになっているものがほとんどだと思います。
  16. Shaders シェーダーという GPU 内部の集積回路の要素の数のようです。多いほど高性能。
  17. DirectX Support 対応している DirectX のバージョン。
  18. Pixel Fillrate ピクセル・フィルレートというグラフィックスの性能を表すのによく使われる数値のようです。1 秒間あたりに表示できるピクセル数ってことでいいのかな?多いほど高性能。
  19. Texture Fillrate 多いほど高性能。
  20. Memory Type グラフィックス カードに搭載されているメモリーの種類とメーカー。DDR3 は低速だけど低コスト。GDDR5 は高速だけど高コスト。古いカードなら GDDR3 とかもあるかも。
  21. Bus Width グラフィックス カードに搭載されているメモリーのバス幅。単純に倍になれば速度も倍になるはず。
  22. Memory Size グラフィックス カードに搭載されているメモリーの容量。
  23. Bandwidth メモリーの帯域幅。メモリーの種類 * バス幅 * メモリークロックで求められる。
  24. Driver Version インストールされているグラフィックス ドライバーのバージョン。
  25. GPU Clock 動作クロック。何もしていないなら下と同じはず。オーバークロックすると変わる。Boost は自動オーバークロック?
  26. Default Clock 工場出荷時のクロック。
  27. NVIDIA SLI GPU を複数接続する NVIDIA SLI が有効になっているかどうか。
  28. Computing そのほかの対応している機能。CUDA と PhysX は NVIDIA 独自の拡張なので NVIDIA のカードしか対応してません。

Sensors タブ

現在の動作クロックや温度などが表示されます。カードによって表示される項目はまちまちです。


多くのカードで表示される代表的なものを紹介すると・・・
  1. GPU Core Clock 現在の動作クロック。ほとんどのカードではアイドル時には節電のため低いクロックで動作するはずです。
  2. GPU Memory Clock 搭載しているメモリーの動作クロック。ほとんどのカードではアイドル時には節電のため低いクロックで動作するはずです。
  3. GPU Temperature 温度センサーの温度。
  4. Memory Used VRAM 使用量。
  5. GPU Load GPU 負荷。
  6. Memory Controller Load メモリー コントローラーの負荷。
  7. Video Engine Load H.264 などの動画を再生支援してくれるデコーダーの負荷。
  8. Bus Interface Load PCI Express バスの使用率。
  9. PerfCap Reason (Performance Capped Reason) パフォーマンス制限理由。Util なら GPU なら余り負荷がかかっておらず余裕があるという意味になる。アイドル時はこうなってるはず。ゲームなどで負荷がかかると何も表示されなくなる。Pwr なら消費電力の制限、Thrm なら熱、VRel、VOp なら電圧。
  10. VDDC 電圧。

Validation タブ

バグレポートとかを送れます。当然英語がいいでしょう。

2016年1月25日月曜日

Quadro K2200M SpecViewperf 12.0

SpecViewperf 12.0 の結果は以下のようなものでした。

Viewperf 12.0

ViewsetCompositeWindow
44.251900 x1060
38.351900 x1060
0.801900 x1060
30.481900 x1060
14.791900 x1060
22.021900 x1060
32.201900 x1060
63.471900 x1060







Graphics Hardware Configuration
Graphics AcceleratorNVIDIA Quadro K2200M
Graphics Driver Version10.18.13.5456
Display Resolution1920x1080 @ 32 bpp
Display Size/TechnologyN/A
Display Refresh Rate59 Hz
Display NameN/A Hz
System Hardware Configuration
ManufacturerHewlett-Packard
ModelHP EliteBook 8570w
Processor TypeIntel(R) Core(TM) i7-3630QM CPU @ 2.40GHz
Processor Base Frequency2401 MHz
Number of Populated Processor Sockets1
Number of Physical Cores per Processor Socket4
Number of Logical Cores per Processor Socket8
Number of Processor Threads per core2
L1 Cache per Socket (KB)64
L2 Cache per Socket (KB)256
L3 Cache per Socket (KB)6144
System Memory16GB
Memory TypeUndefined
Memory Speed1600 MHz
Memory Configuration4GB , 4GB , 4GB , 4GB
Disk ModelHitachi HTS727550A9E364
Disk Size465.76GB GB
Software Configuration
Operating SystemMicrosoft Windows 10 Pro64-bit
Submission Details
Test Date2016-01-25 08:16:33
Submitted bySubmitter company
System Customization
AAA
System Supplier
BBB
Comments
CCC

2016年1月23日土曜日

新世代の Quadro M シリーズはゲーム用としても可!【Quadro でゲーム】

Quadro というと、OpenGL を利用する CAD などのアプリケーション向けという位置づけになっています。

Quadro は多くの場合高価なのでコスパは最悪ですが、しかし DirectX アプリケーションでも利用できないわけではありません。

特に、Maxwell アーキテクチャーが採用された最新のモバイルワークステーション用 Quadro では従来の K (Kepler) 世代の Quadro と比べて大幅にゲームでのパフォーマンスが改善されている、という MSI の記事が以下にあります。
https://gaming.msi.com/article/do-you-know-new-nvidia-quadro-graphics-play-games-as-good-as-gtx-graphics

最新の Quadro というのは以下のように Maxwell を意味していると思われる "M" が数字の前についています。後についているのはモバイルの "M" です。

  • Quadro M5000M
  • Quadro M4000M
  • Quadro M3000M
  • Quadro M2000M
  • Quadro M1000M
  • Quadro M600M


これらのうち、M2000M 以下が 39.6 cm ディスプレイのプラットフォーム向けで、その上以上が 43.9 cm プラットフォーム向けという位置づけになっているようです。


上記の MSI の記事によれば 3DMark 11 において
  • Quadro M5000M P11000
  • Quadro M1000M P4600
だったとのことです。
  • M5000M の前世代の K5100M では P7050
  • M1000M の前世代の Quadro K1100M では P2050
だったということですので、小型モデル向け Quadro ではゲームの性能が 2 倍以上の性能になっていると理解しておけばいいでしょう。

ところで "K" から始まる前世代のモバイル Quadro でも、上から数えて 2 番目の数字が "2" となっている K2200M、K620M は Maxwell アーキテクチャーなので、その他の部分の仕様(メモリーとか)が同じなら現行の M 系の Quadro と大して差はありません。


2016年1月21日木曜日

HP EliteBook 8540w に Quadro 2000M を載せてみた【MXM 交換】

8540w に使っていない Quadro K2100M 載せてみようと思い、やってみたらすぐに電源が落ちるだけで使えませんでした。

同じく使っていない Quadro 2000M を載せてみたら動いたのでその報告です。

Quadro 2000M カードの概要

  • 39.6 cm プラットフォーム向け
  • MXM 3.0 MXM-A フォームファクター
  • VBIOS 70.06.31.00.06 (GF106 P1076 SKU 0503 MXM VGA BIOS)
  • DirectX 11 対応
  • TDP 55W

乗せ換え作業

昨日の記事をご覧ください。手順はほぼ同じです。


なお、8540w のヒートシンクは MXM 規格からはみ出しているわけではないので装着できるのですが、その逆にモジュール右上(取り外した状態でコネクター部を下にした場合)の電源回路をサーマルパッド経由で冷却するために必要な部分が欠けています。


この電源部分を動作中に手で触ってみると、アイドル時には非常にぬるく問題ないのですが、負荷をかけると指で触れないほど熱くなります。

もともとこのモジュールが装着されていた 8560w のヒートシンクでは、この部分もサーマルパッドが配され冷却されるようになっているので、そのままだと問題だと思います。

なので、分厚めのサーマルパッドなどを使うなどして、各自工夫してください。

ドライバーのインストール

そのままではインストールできません。.inf ファイルを書き換えることが必要です。

なおそれに伴って、ドライバーのデジタル署名はなくなってしまいますので、それに納得できないならこのようなビデオカードの換装を行うべきではありません。

手順は過去 8570w に Quadro K2100M を載せた時の記事にあります。

書き換える .inf ファイルは例えば、Windows 10 64 bit 版の場合で、NVIDIA ドライバーのバージョンが 354.56 の場合、以下の場所にあります。
C:\NVIDIA\DisplayDriver\354.56\Win10_64\International\Display.Driver
この中にある HP 用の .inf である nvblwi.inf を書き換えます。

使用感

ちょっとだけ早くなりました。オリジナルは FirePro M5800 だったので、それに比べれば消費電力はほぼ 2 倍、性能は 1.3 倍ぐらいになりました。

換装前 FirePro M5800
  • 3DMark Fire Strike 706
  • 3DMark 11 P1161
  • 3DMark Vantage P3742

換装後
  • 3DMark Fire Strike 1012
  • 3DMark Sky Diver 3269
  • 3DMark Cloud Gate 5213
  • 3DMark 11 P1548

動画

手順は動画にしてあります。その他の動画は昨日の記事からリンクしています。