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2016年11月10日木曜日

YouTube 動画のハードウェア アクセラレーション再生が多くの環境で可能に!

YouTube 動画を Firefox や Chrome といったブラウザーで再生すると、基本的に VP9 コーデックが使われるようになってます。

しかし長年、VP9 コーデックの再生支援に対応したハードウェアはあまり存在しませんでした。

ソフトウェア環境の面からも、Windows の動画再生支援 API である DXVA で VP9 がサポートされることになったのはかなり最近のことです。

そのため YouTube 動画の再生は CPU パワー任せの再生となり、4K などの高品質な動画を再生するにはそれなりに高性能な CPU が必要でした。

やたら静かだな?と思ったら・・・

この前、Windows 10 + NVIDIA GeForce GTX 965M (第 2 世代 Maxwell) + Google Chrome という環境で 4K 60P の動画を見ていたらほとんどファンが回らない、つまり CPU 使用率が低いことに気付きました。

GPU-Z で調べてみると、どうやら GPU の専用デコーダーが使われているようです。

再生してみた様子


この動画
https://www.youtube.com/watch?v=UceRgEyfSsc

CPU での再生はとんでもなく非効率なようで、4K 60P などの高画質動画は、最新 CPU でもかなり熱くなり、ファンが最高回転になりますが、GPU 内の専用 ASIC による再生支援での再生時には少し暖かいかな?という程度です。バッテリー駆動時間への影響も大きいでしょう。

2 倍速で再生してみると、Video Engine Load が 80 % ぐらいになりましたので、4K 120 Hz ぐらいが GTX 965M のデコーダーのキャパシティの限界っぽいです。

なお、8K の動画では再生支援は働かないようでした。ハードウェアか、ソフトウェアか、その両方なのかは知りませんが、対応していないようです。

それでは、皆様がお持ちのハードウェア (GPU) は VP9 再生支援に対応しているのでしょうか?GPU はインテル、NVIDIA、AMD、などのものがありますが、新しいものでは対応しているものが多いです。

インテル

今時、ラップトップやそのほかの携帯型 PC が主流なわけですが、それらの大半がこのインテル CPU に内臓のグラフィックスを利用していると思われます。

英語ウィキペディアにいくらかの記述があります。

https://en.wikipedia.org/wiki/Intel_Quick_Sync_Video
https://en.wikipedia.org/wiki/Intel_HD_and_Iris_Graphics

Broadwell 以降の内臓グラフィックスが対応しているとのことです。

NVIDIA

NVIDIA によると、第 2 世代 Maxwell の GPU (GM20X) から VP9 再生支援に対応しているそうです。
Quadro でいうなら、M600M、M1000M、M2000M は第 1 世代 Maxwell なので対応しないが、M3000M 以上は対応といったところなんでしょうか。


ここにわかりやすい表があります。
https://developer.nvidia.com/nvidia-video-codec-sdk



ウィキペディアに詳しくまとめられています。
https://en.wikipedia.org/wiki/Nvidia_PureVideo

AMD

AMD 製 GPU に搭載される動画再生支援機能が UVD (Unified Video Decoder) ですが、UVD 6.3 以降で VP9 に対応しているとのことです。

https://en.wikipedia.org/wiki/Unified_Video_Decoder

ブラウザー

デコーダーのハードウェアがあっても、ソフトウェアが対応していないと利用できません。調べてないのでわかりませんが、以下サイトによると、Chrome のバージョンについては "Chrome 54 Stable" から、ハードウェアによる VP9 再生支援の利用に対応したそうです。
https://www.reddit.com/r/chrome/comments/4vzdby/google_chrome_vp9_hardware_acceleration/#bottom-comments

ウィキペディアには記載がないみたいですね。今時動画再生なんて CPU で十分なので、ハードウェアの再生支援に関心を持つ人はあんまりいないんでしょうか。
https://en.wikipedia.org/wiki/Google_Chrome_version_history

アドレス バーに "chrome://gpu" と入力すると、VPx (VP9 のほか VP8 などもある) 再生支援が有効になっているかを調べられます。
VPx Video Decode: Hardware accelerated
となっていれば有効になってます。



Firefox については、今のところは対応してないっぽいです。すぐに対応が行われるとは思われます。
https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=833023


2016年9月7日水曜日

4K を超える YouTube の超重い高画質動画【4K60】【5K】【8K】

世間では 8K 放送が近い将来始まるそうですが、YouTube はとっくの昔に 8K 動画にも対応しています。

YouTube では 4K 動画がかなり増えてきましたし、HD ではない動画は少数派になりつつあるように思われます。

といっても、4K だと 24 Hz や 30 Hz の動画が多いのが現状だと思います。
フル HD で 60 Hz 撮影ができる機材は一般的になりつつありますが。
しかしまだまだ 4K で 60 コマの動画が撮影できる機器は少数派です。

そんな中で
  • 4K 60 Hz
  • 5K 30 Hz
  • 8K 24 Hz
の YouTube 動画へのリンクを張ってみたいと思います。

必要環境

当然ながら 4K 画質で視聴するためには 4K ディスプレイが必要になります。

備考として、YouTube で 4K 動画を 60 Hz で視聴するには VP9 コーデックの利用が必要になるので、GPU に内蔵されている専用ビデオ デコーダーによる再生支援はほとんどの PC 環境からは利用できないでしょう。

その場合 CPU による非効率なソフトウェア再生になります。したがってそれなりに高性能な CPU が必要です。

RIO DE JANEIRO ADVENTURE in 4K UHD 60p, Stock Footage Highlight Demo Video

こちらは 2014 年 1 月 29 日に公開された動画のようです。あのリオ・デ・ジャネイロの雰囲気が滑らかな 60 Hz で楽しめます。





Snow Monkeys in Japan 5K Retina 60p (Ultra HD)

2014 年 10 月 26 日に公開された動画のようです。5K のディスプレイを搭載したタイプの Mac ならドット・バイ・ドット表示ができます。しかしそれ以外ではあまり使われていない画素数です。




Ghost Towns in 8K

2015 年 6 月 7 日に公開された動画のようです。現状数少ない 8K (7680 x 4320) 動画です。動きの少ないシーンが多いので意外と軽いです。




4K 動画の再生にはどれぐらいの PC スペックが必要か?

参考までに書いておくと、当方が使っているのは 2013 年モデルのラップトップ Dell Precision M4800 で、CPU は Core i7 4810MQ という 4 コア CPU です。

この CPU だと 1 番目の動画はそれなりに滑らかに再生できました。
しかし 2 番目の動画はかなりコマ落ちが目立つ感じになりました。
3 番目の 5K 動画は 30 Hz なのでそれなりに滑らかに視聴できました。
4 番目の 8K 動画は動きの少ないシーンはまあまあながら、それ以外は品質を落とさないと見るに堪えない感じです。

こちらのベンチマークでは 4810MQ はスコア 8723 となっているようですので、お手持ちの PC の CPU とスコアを比較してみればそれよりスムースに再生できるかどうかの参考になるかもしれません。



2016年3月28日月曜日

Firefox で YouTube 動画を VP9 コーデックで視聴する方法

そもそもなぜそんなことをするのか、という話から・・・

現在、YouTube で利用できる動画コーデックには H.264 と VP9 の 2 種類があるようです。前者は歴史あるコーデックで、多くのハードウェアが再生支援に対応していたりするのが利点ですが、圧縮効率が悪いのが欠点です。

VP9 は新しいコーデックで、再生支援に対応しているハードウェアは少ないのですが、圧縮効率は高いです。圧縮率が高いと貧弱な回線でもより高い動画品質が得られるとか、通信料金を節約できるなどの利点があります。

で、この VP9 コーデックは WebM コンテナーで提供されるので、それを有効にする必要があります。Firefox では、いまのところ初期設定だと WebM コンテナーは利用されないようになっているようです。

なので、有効にする方法を載せておきます。

方法


  1. Firefox のアドレス バーに about:config と入力する。動作保証対象外であることを了承して進む。
  2. webm と入力して検索する。
  3. media.mediasource.webm.enabled を true にする。再起動は不要で、その次に読み込むページから反映されるようです。
  4. YouTube HTML5 プレイヤーを右クリックし、詳細統計情報 (Stats for Nerds) を開いて Mime Type が vp9 になっていることを確認する。






2016年3月2日水曜日

古い Core 2 Duo のノート PC を動画観賞用として使えるか?

PC で最新の 3D ゲームなどはしないけど、YouTube の動画などを見たりするのに使いたい・・・

そこで、古い PC を動画観賞用として使えるか?

あるいはどれぐらいのスペックがあれば使えるか?ないし使えるようにできる方法はあるか、という話です。

基礎知識 コーデックについて

現在使われている YouTube 動画のコーデックには VP9 と H.264 の 2 種類があります。

VP9 の方が新しいコーデックで、利点は同じ画質なら下の H.264 より通信量が少なくて済みます。欠点は、まだ新しいコーデックなのであまり普及しておらず、ブラウザーが対応していても GPU などのハードウェアは再生支援対応していないことがほとんどです。ハードウェアが対応していてもソフトウェア (DXVA など) 的に対応していないこともあります。

ブラウザーが対応していればこちらが優先されるようです。対応しているブラウザーは例えば Google Chrome や Mozilla Firefox などの一部バージョンです。

対応していなければ、H.264 が使われます。H.264 は古い歴史のあるコーデックです。VP9 に比べ圧縮効率が悪く同じ画質なら通信量が多くなります。利点は広く普及していることで、またハードウェアの再生支援も対応していることが多いです。

なお、ブラウザーが VP9 に対応していても H.264 を利用したい場合は、h264ify などのアドオンを使うと切り替えできます。GPU によるデコードの方が消費電力を抑えられるのでモバイル環境なら使ってみるのもいいかもしれません。

h264ify

今回検証に使う PC のスペックは?

基本的に、画質を落とせばかなり低スペックな環境でも鑑賞は可能です。でもそれじゃあ面白くないです。どれぐらいのスペックがあれば、どの程度の画質でまともに鑑賞できるか?

今回検証に使う環境は以下のようなものです。

さて、このスペックについてちょっとコメントしておくと、CPU の Core 2 Duo T7200 は、2006 年に発売された最初の世代の Core 2 Duo です。当時としては高性能な方に入るプロセッサーなので、一応今でも用途によっては実用にはなります。

64 bit (x64) ですが、その頃は 64 bit OS はあまり普及しておらず、ほとんどの PC に 32 bit OS がプレインストールされていました。そもそも最大メモリー自体も 4 GB でしたから、16 bit アプリケーションとの互換性を捨ててまで移行する利点もなかったといえます。

また、Windows 8.1 以降の必要機能である
  • PAE (Physical Address Extension)
  • NX (Execute Disable Bit)
  • SSE2
にもすべて対応しているので、最新の Windows 10 64 bit 版も使用できるはずです。試してはいませんが。

あとは GPU についてですが、この 7 シリーズの GeForce は H.264 デコーダーが搭載される直前の GPU です。なので、YouTube の再生支援は利用できません。

参考
DXVA help on nvidia 7600GT

Watching H.264 (and other) videos using Compute Unified Device Architecture (CUDA) or DXVA2 (DirectX Video Acceleration) native/renderless or Intel QuickSync Decoder or high performance software decoding

Wi-Fi アダプターは当時としては最高の 300 Mbps に対応したタイプで、2012 年ごろまでのハイエンド PC と比べても遜色ない性能なので、問題ないでしょう。

検証・VP9 コーデック編

さて、このマシンで YouTube を再生してみます・・・

ハードウェア アクセラレーションは昨日の記事の方法で全部強制的に有効にしています。コーデックは VP9 ですので再生支援は効きません。

Chrome の HTML5 プレイヤーで以下の動画を再生してみました。
BBB Loves CC (feat. Big Buck Bunny)
https://www.youtube.com/watch?v=4-Ddumty4mk

自動的に画質が 720p30 に設定されます。CPU 使用率はおおむね 40 % 程度で、十分な性能があるようです。コマ落ちも右クリックして開ける詳細統計情報を確認してみるといくらか発生しているようですが、気になりません。


1080p30 にしてみると、CPU 使用率が 70 % に程度に増え、コマ落ちも増えたようですが、何とか鑑賞できる程度です。

それ以上は完全に無理です。

続いて、60 Hz の動画を再生してみました。以下の動画です。
Big Buck Bunny [4k 2160p 60fps]
https://www.youtube.com/watch?v=ocVNYZ9O1G0

これは 720p60 だと意外と問題なく再生できます。動きが激しくなるとちょっとあれな場面もありましたがまあ何とか見れるぐらいかと。


1080p60 は難しいです。


検証・H.264 コーデック編

Windows Vista の Internet Explorer は VP9 と HTML5 に対応していないので、Flash Player、H.264 コーデックで動画再生することになります。

結論を言うと、こちらの方が重かったです。720p30 程度でもかなりギリギリ感があります。


結論

というわけなので、10 年前の CPU かつ GPU による再生支援なしでも、画質を選べばなんとか見ることはできるようです。

ただ、たとえ YouTube の詳細統計情報ではコマ落ちにカウントされていなくても、CPU 使用率が 100 % に近づくにつれ、実際に見ている感じではなんとなくぎこちなくなってきます。

設定をある程度落とすのを許容できるなら視聴は可能ですが、すでに 4K などの高品質な動画に慣れた人がこれで許容できるか?といったらちょっと疑問符が付くと思います。

2016年1月4日月曜日

NVIDIA 製 GPU の動画再生支援機能について【動画をハードウェアアクセラレーションで再生する】

NVIDIA 製 GPU の多くのモデルには、YouTube などの H.264 (AVC) 動画を再生支援してくれるデコーダーが搭載されています。

昔はこのビデオデコーダーは "PureVideo" や "PureVideo HD" などと称されていて、公式サイトにもモデルごとの機能の一覧が載っていました。

しかし、困ったことに現在ではあまり大々的にはこういったビデオデコーダーの仕様は記載されないようになっているようなのです。

理由は NVIDIA のみが知るというよりありませんが、CPU によるソフトウェアデコードでも十分なパフォーマンスが得られるようになってきて、あまり有難がられないからではないかと思います。

といっても現在でも新しい世代の NVIDIA 製 GPU ほど、続々と高性能・高機能なビデオデコーダーが搭載されるようにはなっています。といっても公式にその機能の名称がつけられているわけではなさそうです。

世代

NVIDIA 製 GPU のビデオデコーダーはいくつか世代によって機能・性能が分かれており、現在のところ第 7 世代まであるようです。

上述の通り、公式名称はないため、例えば第 5 世代のデコーダーは俗に "PureVideo HD 5" or "VP5" などと称されているようです。

参考
Nvidia PureVideo

VDPAU Feature Set

ところで、NVIDIA は Linux などの UNIX 系 OS のサポートも行っており、それらの環境から GPU のビデオデコーダーを利用するための API は VDPAU (Video Decode and Presentation API for Unix) と言います。VDPAU は NVIDIA 公式の呼称です。

参考
VDPAU

そして GPU が搭載しているビデオデコーダーの世代によって機能は違いますので、機能別に例えば VDPAU Feature Set A や VDPAU Feature Set B などとして公式に分類されています。

Feature Set A は俗にいう "PureVideo HD 1"、Feature Set B は "PureVideo HD 5" におおむね相当しています。

この分類は Windows ユーザーにも十分役に立つと思います。なぜなら、ハードウェアに搭載されたビデオデコーダーが UNIX から利用できて、Windows からでは利用できない仕様になっているということはおおよそないと思われるからです。

自分の NVIDIA 製 GPU がどの世代のデコーダーを搭載しているのかを知るには以下の公式サイトが役に立ちます。

Appendix A. Supported NVIDIA GPU Products

これからわかるように、モデルナンバー上の世代とビデオデコーダーの世代は必ずしも一致していません。

ビデオデコーダーの性能の目安

VDPAU Feature Set の分類は機能を表していますが、あくまでも上限の画素数やコーデックについてです。

これは 同じ世代でも GPU の動作クロックなどといった要素によってさまざまなため、どれぐらいの性能があるかは明示されていません。

YouTube 動画での目安としては以下のようなもののようです。

Feature Set A B,C は仕様としてフル HD 程度の画素数まで対応しています。

Feature Set D のデコーダーは前世代のデコーダーに比べると性能が非常に高く、また 4K 画素数のデコードに対応しています。手持ちの Quadro K2100M だと大体 3840 * 2160 の YouTube 動画は 30 Hz なら余裕で再生できますが、60 Hz は完全に無理です。40 Hz 程度が限界のようです。

Feature Set E のデコーダーは性能がさらに高くなっています。Digital Cinema Initiatives という団体による 4K のもう 1 つの定義である DCI 4K (4096 * 2160 画素) のデコードに対応しています。

Feature Set F では H.265 (HEVC) のデコードに対応しているようです。

2016年1月3日日曜日

YouTube 動画でハードウェアアクセラレーションを利用する方法【YouTube が重い場合】

GPU (CPU 内蔵グラフィックスを含む) には動作再生支援用のデコーダーが搭載されていることがあります。

CPU 性能が低く、ソフトウェア再生では高品質な動画を滑らかに再生できない PC であっても、そういったハードウェアのデコーダーを利用すれば動画を滑らかに再生できることも多いです。

まずは、YouTube 動画を視聴するのにハードウェアアクセラレーションを利用する利点と意外な欠点を挙げてみましょう。

利点

  • CPU 利用率を抑えられる。
  • 通常、CPU によるソフトウェア処理より消費電力が低い。より長いバッテリー寿命を期待できる。
  • GPU のデコーダーには高画質化機能が搭載されていることがある。

欠点

  • ブラウザーにもよるのかもしれませんが、例えば Google Chrome で YouTube 動画を視聴していると、CPU によるソフトウェア処理ではタブ切り替えなどで動画の画面から隠れて見えない部分は上手に処理をさぼってくれたりしますが、ハードウェアデコードでは常にデコーダーが使用される状態になります。
  • ハードウェアの能力の限界を超えるような高画質動画をデコードさせた際の破綻の仕方に難ありです。ソフトウェア処理でデコードが追い付かない場合はコマ落ちするだけですが、ハードウェアデコードではちょっとでも追いつかないとバグることがあります。そういった場合に自動的にソフトウェアデコードに切り替わるブラウザーもありますが、そうでないブラウザーもあります。バグるとページをリロードしないといけなくなったりします。したがって、ハードウェアデコードを利用する場合は自分のハードウェアのキャパシティを知っておいて画質を選択する必要があります。

YouTube でハードウェアアクセラレーションを利用する方法

現在販売されているハードウェア (GPU など) とソフトウェア(ブラウザーなど)の組み合わせでは、ほとんどの場合デフォルトでハードウェアアクセラレーションが有効になっているはずです。

基本的には、ハードウェアアクセラレーションが利用できる場合のみ利用され、利用できないと判断された場合はソフトウェア処理になると思います。

そしてどんな場合に利用されるかですが、これはまず YouTube 動画のコーデックを GPU のデコーダーがサポートしている必要があります。

たとえば、YouTube では現在、VP9 コーデックをサポートしている Google Chrome や Mozilla Firefox といったブラウザーでは VP9 がデフォルトです。しかし、たとえば多くの NVIDIA 製 GPU は VP9 のデコードをサポートしていません。

VP9 はフリーで高効率なコーデックですが、このコーデックをサポートしているデコーダーを搭載した GPU はあまり多くありません。インテルの比較的新しい CPU 内蔵グラフィックスに一部存在する程度です。

一方、H.264 (AVC) はかなり古いモデルまで含め多くの GPU にデコーダーが搭載されています。

そういった GPU でハードウェアデコードを利用するには、YouTube 動画のコーデックを H.264 などの一般的にサポートされているコーデックに切り替える必要があります。

切り替え方ですが、h264ify という VP9 が利用されないようにするプラグインがあります。

ブラウザーを変えるのもいいでしょう。現在のところ Internet Explorer や Edge といったマイクロソフト製のブラウザーではデフォルトで VP9 がサポートされておらず、こういったブラウザーで視聴すると AVC が使用されるため、デフォルトでもより多くの環境でハードウェアアクセラレーションが利用されると思います。

ブラウザーによる挙動の違い

これは非常に大きな要素です。

例えば IE や Edge ではハードウェアアクセラレーションが利用可能だと、ハードウェアの能力を大きく超えるような高画素動画をデコードさせてもまったくソフトウェア処理に切り替わりません。デコードが追い付かないとこうなるんだ、という様子を観察できます。

Firefox や Chrome では少しでも異常を検出するとすぐにソフトウェアデコーダーに切り替わってしまいます。ハードウェアの能力が十分余っていても、一時停止を使ってクロックが下がった後に再生を再開すると、それだけで能力不足と判断されるのか、ソフトウェア処理になってしまいます。

バッテリー寿命などの関係でハードウェアアクセラレーションにこだわる必要がある場合、うかつに一時停止もできません。

ハードウェアアクセラレーションが効いているかどうか確認する方法

GPU-Z というツールが便利です。
たとえば NVIDIA 製 GPU なら Video Engine Load を観察します。使われていなければ完全に 0 に張り付くと思います。



この動画はこちらです。
Fire and Embers in 4K - free stock footage 

2016年1月2日土曜日

YouTube で 4K 動画を再生するための条件とは?【4K 動画が再生できない原因】

YouTube では 2160p (4K 画素数 3840 * 2160) の超高画素動画に対応しています。

ただ、環境や視聴するブラウザーによっては 4K の動画でも 1080p が上限になったり、60 Hz にならなかったりと不思議に思ったので、必要条件を個人的にいろいろ調べてみました。



その結果ですが・・・どうやら、YouTube を利用できるすべてのシステムやソフトウェアで 4K 動画を視聴できるわけではないようです。

以下の 条件が必要になっていると思われます。これらの条件が満たされていないシステムでは、そもそも 4K 画質の選択肢自体が表示されません。

なお、ここで書いているのは YouTube の画面に 4K の選択肢が出ない場合の対処法に過ぎないため、CPU や GPU の能力が足りずに 4K 動画を十分な品質で視聴できない場合もあります。それについては次回書きます。

これらは投稿日現在の情報で、正確性は保証されません。また、これ以外にも条件はあるかもしれませんが、ご了承ください。

60 Hz で再生できる条件 HTML5 に対応したブラウザー

YouTube 動画をウェブ ブラウザーで視聴する場合、Flash Player を利用して視聴する場合に選択できる画質は 4K の30 Hz が上限となっているようです。

1080p (1920 * 1080) 60 Hz、1440p (画素数 2560 * 1440) 60 Hz、4K 60 Hz などといった画質は HTML5 プレイヤーからのみ選択できます。

つまり HTML5 に対応した Google Chrome や Mozilla Firefox などといったブラウザーが必要です。

4K 60 Hz 動画の場合の追加条件 vp9 コーデックに対応したブラウザー

動画が 30 Hz (30 fps 毎秒 30 コマ) 以下の場合には、H.264 (avc) コーデックまたは vp9 コーデックで 4K 動画を利用できます。

しかし、動画が 60 Hz (60 fps) の場合は vp9 コーデックのみ利用できます。H.264 は利用できません。

つまり 60 Hz の動画を 4K 画質で視聴するには、Google Chrome や Mozilla Firefox などといった vp9 コーデックに対応したブラウザーが必要です。

コーデックに関する注意点として、YouTube 動画が 60 Hz の場合で、視聴する側のブラウザーが HTML5 に対応していながら vp9 に対応していない場合、1080p までしか選択肢に表示されません。

ブラウザーが vp9 に対応していなくても、YouTube 動画が 30 Hz の場合は 4K 画質も選択肢に表示されます。

つまり、YouTube では動画が高画質なフォーマットだと、視聴するブラウザーによってはかえって利用できる画素数が低くなってしまうという場合もあるので注意してください。

以下の補足を見てください。

補足 YouTube 動画が 60 Hz かつ視聴する側のブラウザーが vp9 に対応していない場合



画像は上下ともに同じ 4K 60 Hz 動画を HTML5 プレイヤーにより視聴している様子です。動画を右クリックすると表示できる詳細統計情報 (Stats for nerds) を表示させています。

上の動画は vp9 に対応した Firefox で視聴した場合で、4K の選択肢が現れており、4K で視聴している状態です。

Resolution:3840 x 2160@60
Mime Type:video/webm; codecs="vp9"
と表示されているとおり vp9 コーデックが利用されています。

下の画像は、本来 4K に対応した Google Chrome に vp9 無効化プラグイン (h264ify) を導入することで H.264 コーデックを利用して再生させているところです。1080p 60 Hz が選択肢の上限になっています。

Resolution:1920 x 1080@60
Mime Type:video/mp4; codecs="avc1.64002a"
と表示されているとおり avc (H.264) コーデックが利用されています。



確認用動画

確認用として、24 Hz、30 Hz、60 Hz の YouTube 動画を紹介いたします。すべて他人のものです。再生できるかどうか確認してみてください。

24 Hz
Foundups.com: 4K video of Tojinbo Fukui Japan - Creative Commons

30 Hz
Fire and Embers in 4K - free stock footage

60 Hz
Big Buck Bunny 1080p 60fps, 4K UHD 60fps