2016年1月9日土曜日

ROMless MXM モジュールについて "VBIOS Chip Lacked MXM Module"

MXM 規格では、MXM モジュールを動作させるのに必要なファームウェア (VBIOS) は MXM モジュールに格納されることになっています。

一般的には、モジュールの EEPROM に格納されています。その VBIOS が MXM 規格に準拠しているなら、どのような MXM 互換プラットフォームに装着しても動作します。

OEM Module の例 ROMless Module

しかし、PC ベンダーが初期装着している MXM 型モジュールの中には、VBIOS が格納されている EEPROM を搭載していないモジュールがあります。そもそも EEPROM が基板上に実装されていないので、よく見れば判別可能です。

ではそういった ROMless モジュールでは、VBIOS がどこに格納されているのかというと、プラットフォーム (PC) の SBIOS に格納されていて、それが利用されます。

そういった実装がされたモジュールはその PC 以外ではまず動作しません。 ファームウェアがないんですから当然です。もちろん、他のプラットフォームの SBIOS に対応する VBIOS を書き込み、それが実行されるようにする改造をするなら別ですが。また、そういった ROMless モジュールは MXM 規格に準拠したとはいえません。

しかし MXM の規格書では MXM 規格に準拠したプラットフォームにそういった ROMless の MXM 非互換モジュールを装着し、VBIOS は SBIOS 内に存在するという実装も想定されています。

気を付けるべきは・・・?

特定 OEM 用に規格を逸脱する形でカスタマイズされた MXM 型モジュールの中でも、この ROMless は最もつぶしのきかない形になるカスタマイズで、純正のプラットフォーム以外で動作する確率はほぼ 0 ですので、動作するかわからない組み合わせを人柱となって試す場合でも避けた方が無難でしょう。

改造

参考
ROMless の MXM モジュールに EEPROM チップをはんだ付けする改造をしている人もいるようです。

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