同じく使っていない Quadro 2000M を載せてみたら動いたのでその報告です。
Quadro 2000M カードの概要
- 39.6 cm プラットフォーム向け
- MXM 3.0 MXM-A フォームファクター
- VBIOS 70.06.31.00.06 (GF106 P1076 SKU 0503 MXM VGA BIOS)
- DirectX 11 対応
- TDP 55W
乗せ換え作業
昨日の記事をご覧ください。手順はほぼ同じです。
なお、8540w のヒートシンクは MXM 規格からはみ出しているわけではないので装着できるのですが、その逆にモジュール右上(取り外した状態でコネクター部を下にした場合)の電源回路をサーマルパッド経由で冷却するために必要な部分が欠けています。
この電源部分を動作中に手で触ってみると、アイドル時には非常にぬるく問題ないのですが、負荷をかけると指で触れないほど熱くなります。
もともとこのモジュールが装着されていた 8560w のヒートシンクでは、この部分もサーマルパッドが配され冷却されるようになっているので、そのままだと問題だと思います。
なので、分厚めのサーマルパッドなどを使うなどして、各自工夫してください。
ドライバーのインストール
そのままではインストールできません。.inf ファイルを書き換えることが必要です。
なおそれに伴って、ドライバーのデジタル署名はなくなってしまいますので、それに納得できないならこのようなビデオカードの換装を行うべきではありません。
手順は過去 8570w に Quadro K2100M を載せた時の記事にあります。
書き換える .inf ファイルは例えば、Windows 10 64 bit 版の場合で、NVIDIA ドライバーのバージョンが 354.56 の場合、以下の場所にあります。
C:\NVIDIA\DisplayDriver\354.56\Win10_64\International\Display.Driver
この中にある HP 用の .inf である nvblwi.inf を書き換えます。
使用感
ちょっとだけ早くなりました。オリジナルは FirePro M5800 だったので、それに比べれば消費電力はほぼ 2 倍、性能は 1.3 倍ぐらいになりました。
換装前 FirePro M5800
- 3DMark Fire Strike 706
- 3DMark 11 P1161
- 3DMark Vantage P3742
換装後
- 3DMark Fire Strike 1012
- 3DMark Sky Diver 3269
- 3DMark Cloud Gate 5213
- 3DMark 11 P1548
動画
手順は動画にしてあります。その他の動画は昨日の記事からリンクしています。
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