2016年1月21日木曜日

HP EliteBook 8540w に Quadro 2000M を載せてみた【MXM 交換】

8540w に使っていない Quadro K2100M 載せてみようと思い、やってみたらすぐに電源が落ちるだけで使えませんでした。

同じく使っていない Quadro 2000M を載せてみたら動いたのでその報告です。

Quadro 2000M カードの概要

  • 39.6 cm プラットフォーム向け
  • MXM 3.0 MXM-A フォームファクター
  • VBIOS 70.06.31.00.06 (GF106 P1076 SKU 0503 MXM VGA BIOS)
  • DirectX 11 対応
  • TDP 55W

乗せ換え作業

昨日の記事をご覧ください。手順はほぼ同じです。


なお、8540w のヒートシンクは MXM 規格からはみ出しているわけではないので装着できるのですが、その逆にモジュール右上(取り外した状態でコネクター部を下にした場合)の電源回路をサーマルパッド経由で冷却するために必要な部分が欠けています。


この電源部分を動作中に手で触ってみると、アイドル時には非常にぬるく問題ないのですが、負荷をかけると指で触れないほど熱くなります。

もともとこのモジュールが装着されていた 8560w のヒートシンクでは、この部分もサーマルパッドが配され冷却されるようになっているので、そのままだと問題だと思います。

なので、分厚めのサーマルパッドなどを使うなどして、各自工夫してください。

ドライバーのインストール

そのままではインストールできません。.inf ファイルを書き換えることが必要です。

なおそれに伴って、ドライバーのデジタル署名はなくなってしまいますので、それに納得できないならこのようなビデオカードの換装を行うべきではありません。

手順は過去 8570w に Quadro K2100M を載せた時の記事にあります。

書き換える .inf ファイルは例えば、Windows 10 64 bit 版の場合で、NVIDIA ドライバーのバージョンが 354.56 の場合、以下の場所にあります。
C:\NVIDIA\DisplayDriver\354.56\Win10_64\International\Display.Driver
この中にある HP 用の .inf である nvblwi.inf を書き換えます。

使用感

ちょっとだけ早くなりました。オリジナルは FirePro M5800 だったので、それに比べれば消費電力はほぼ 2 倍、性能は 1.3 倍ぐらいになりました。

換装前 FirePro M5800
  • 3DMark Fire Strike 706
  • 3DMark 11 P1161
  • 3DMark Vantage P3742

換装後
  • 3DMark Fire Strike 1012
  • 3DMark Sky Diver 3269
  • 3DMark Cloud Gate 5213
  • 3DMark 11 P1548

動画

手順は動画にしてあります。その他の動画は昨日の記事からリンクしています。




0 件のコメント:

コメントを投稿