2016年3月17日木曜日

SSHD を 1 か月ほど使ってみた感想

以前、東芝の 1 TB SSHD を買ってみたので記事にしたことがあります。

もうそろそろ 2 か月になりますが、中間報告として感想を書いてみたいと思います。

体感速度・性能面について・・・

これは、ちゃんとした定量的な評価を行ったわけではなく、単なる方法の感覚的な印象にすぎないことをお断りしておきます。

そのうえで・・・

正直言ってあまりお勧めできません・・・なぜなら・・・そもそもコスパが悪すぎるからです。

たった 8 GB のキャッシュ部分が付くだけで 4000 円ぐらい高くなるっていうのはいくらなんでも…って感じです。普通に SSD を買った方がずっと割に合います。5000 円も出せば 128 GB の本物 SSD が買えてしまいますし。

あとそれから肝心の体感速度の方がはっきり言ってあんまり感じられるものではないからです。

正直言ってメーカーなどが言う「SSD 並み」っていうのは詐欺的といっていいほどだと思います。「HDD より少し早い状況もあるかもしれない」ぐらいなもんかと。

SSHD に期待していたのは起動が早くなることというのがあったのですが・・・起動自体も大して早くなったとは感じません。

いや、再起動を繰り返す「だけ」の場合だと、確かにいくらかは早くなってはいく(といってもそれもそういえばそうかも?という程度)のですが、普通にアプリケーションなどを起動したりしながら、終了は基本的にスリープ、Windows Update などのせいでやむを得ない場合のみ再起動するという使い方だと、起動時間の短縮にもあまり効果はないような気がします。

あと、起動時について、HDD のモーターが完全に設計の回転数に達するまで全く応答しない時間も結構感じられます。これは起動時の 1 回だけのことなんですが、本物の SSD に比べると結構感じさせられる面です。

全体的に見て、本物の SSD に比べると天と地ほどの違いがあります。完全に HDD の感覚です。

ま、そりゃ当然で、キャッシュはたったの 8 GB しかないんですから当然の結果だとは思います。

当方が使っているのは Windows 10 Pro 64 bit 版ですが、もっとコンパクトな OS 、NAND キャッシュ部分に収まるような OS で、しかもキャッシュに収まる部分以外はめったにアクセスしない、というような使い方なら問題ないと思います。

当方、普通の HDD で同じような環境を使うこともありますが、それに比べて SSHD を搭載した PC が「SSHD 搭載なだけあってさすがに早い」などと感じたことは残念ながらありません。

トラブル

今のところありません。こんな程度の使用期間なんだから当然です。

気になるのは、SSD 部分が寿命を迎えたらどんな挙動を示すのか?っていうことですね。このへんはメーカーもあんまり公開していないようなのでやばそうな感じです。怖いです。S.M.A.R.T. に SSD 部分の値が反映されたりするのか?などもよくわかりませんし。





アメリカのアマゾンのレビューだと、これの 1 つ前の機種 MQ01ABD100H (下掲載の MQ01ABD100 の SSHD 版) は突然壊れたとかいう書き込みがたくさんあって、とても評判が悪いようですので、それも気になります。

個人的な結論

現状では SSHD はわずかしかないキャッシュに対してコスパが悪すぎます。8 GB のフラッシュメモリーが 4000 円で売ってたら買いたい人はあんまりいないんじゃないかと。

SSHD というコンセプト自体は全く正しいと思います。まだまだ SSD は容量当たりの単価が高いですし、それにデータの保持期間が短いとかいう問題もありますので。

もうちょっとキャッシュが大きい製品が出てきたらいいんですけど。普通の HDD との価格差を考えると、せめてこれの 4 倍ぐらいは望みたいところです。現状ではものすごく割高な選択肢になります。このメーカーに限らず、8 GB しかキャッシュのない現状の SSHD に高いプレミアムを払うのは全くお勧めできません。

0 件のコメント:

コメントを投稿