これは MXM 3.0 の仕様の概要です。
この資料は一般公開されておりだれでも閲覧することができます。
- MXM-A と MXM-B の違い
- MXM プラットフォーム・モジュール間の互換性を確保するための仕組み
- MXM 2.x からの改良点
などの「概要」が解説されています。
知っておくべきは・・・
それらははっきり言って知っているからといって何ができるとかいうことはないです。そもそも、一般消費者が MXM に興味を抱く動機というのは・・・
「今使っている PC の MXM ビデオカードの性能などに不満があり、別のカードに交換をしたい。で、互換性などに不安があるので、情報がほしい。」
というような場合だと思います。
OEM Module Concept
そこで読んでおきたいのが、この資料の最後に記されている "OEM Module Concept" という節です。
これは要するに PC メーカーなどが MXM 規格通りのプラットフォーム (PC) と、MXM 規格をベースにしながらも MXM 規格と互換性のないようなカスタマイズを行ったモジュール(ビデオカード)を組み合わせて出荷することを認めているのです。
カスタマイズは以下の 4 パターンが例示されています。
- フォームファクター・・・MXM 規格で定められた寸法より大きなモジュール
- VBIOS ROM ・・・MXM 規格のプラットフォームと組み合わせて作動できるソフトウェアをモジュールが持たない
- 電源・・・マザーボードからの補助電源が必要なモジュール
- 追加の信号
こういったカスタマイズが施されたモジュールはもはや MXM モジュールとは言えないはずですが、広く普及していることもあり、便宜上こういうのもまとめて MXM と呼ぶことにします。
オンラインオークションなどで出品者が「MXM 規格のモジュール」と称して売っていても、実際には上記のようなカスタマイズが施されたモジュールであることは非常に多いです。
特に VBIOS ROM に格納されたプログラム (VBIOS) はモジュールの見た目ではわかりません。そしてこの VBIOS の互換性の問題は非常に多いです。物理的に装着できるからといって、互換性があるわけではないので注意してください。
例えば、見た目が全く同じ Quadro K2100M でも、DELL の PC に装着されて出荷されるモジュールと HP の PC に装着されて出荷されるモジュールでは VBIOS が違っています。
ここではプラットフォームの側は MXM 規格通りに実装されていることが前提ですが、実際にはプラットフォームも規格通りではないことも多いといわれています。
参考
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