PC の海外版というと米国版が多いことになると思いますので、その話で進めます。
当然、アメリカで販売されている Windows PC なら、アメリカ英語版(Windows の英語版にはアメリカ英語版のほかにイギリス版やオーストラリア版などもある)の Windows がインストールされています。
英語版の OS でも時計や通貨の単位を日本にしたりすることはできますが、OS のインターフェイスを日本語にしたいという人は多いかと思います。そうしないと文字化けして正常に動作しないソフトも多くありますし。
そんな場合は別途日本語版 Windows を購入すればいい・・・のは言うまでもないことですが、費用がかかります。
そこで利用できる方法として
- Windows を再インストールせずに言語パックをインストールする。
- 日本語版 Windows を再インストールする。
の 2 方法があります。条件・結果はそれぞれ微妙に違っています。
再インストールせずに使用言語を変更する場合 Windows 7 編
Windows 7 の場合、Ultimate 版または Enterprise 版の場合、それ以外の場合で扱いが異なります。マイクロソフト公式サイトには以下のような記述があります。
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/14236/language-packs
Windows Update を使う: Ultimate エディションまたは Enterprise エディションの Windows を実行している場合は、Windows Update を使って、用意されている言語パックをダウンロードできます。Windows Update を通じてインストールされる言語パックには、Windows のダイアログ ボックス、メニュー項目、ヘルプ コンテンツの完全な翻訳版が含まれています。この種類のダウンロードを利用できる言語については、以下の表の右の列に "Windows Update" と表示されています。
このページのリンクを使う: 以下のリンクを使って、Microsoft ダウンロード センターから Language Interface Pack (LIP) をダウンロードできます。LIP は任意のエディションの Windows にインストールでき、最も広く使われているダイアログ ボックス、メニュー項目、ヘルプ コンテンツのみを対象とした翻訳版を提供します。LIP をインストールするには、必要な親言語を PC にインストールしておく必要があります。
要するにほとんどの場合は Home や Professional といった Ultimate、Enterprise 版以外でしょうから、LIP をインストールするのが一般的な方法になるでしょう。
再インストールせずに使用言語を変更する方法 Windows 8.1 / 10 編
Windows 8 以降は Home 版でも使用言語を変更できるようになりました。
Windows 8.1 で試しにやってみました。
Windows 8.1 で試しにやってみました。
コントロール パネルを開いて・・・
Clock, Language, and Region を選択
Add a Language を選択
Options をクリック
Windows Display Language にするためダウンロードする
Make this the primary language
すべてのインターフェイスが日本語になるわけではありません。一部は英語のままというか、一部が日本語になるという感じです。
Windows 8 は簡単に別言語のインストール メディアを作成できるので、一部英語なのが気に入らないなら、再インストールするべきでしょう。
Windows 8 は簡単に別言語のインストール メディアを作成できるので、一部英語なのが気に入らないなら、再インストールするべきでしょう。
はっきり言ってこの方法による日本語化は中途半端で違和感ありまくりなので、長く使うつもりなら再インストールしたほうがいいと思います。
Windows 10 でも似たような方法で言語を変更できます。10 のほうが言語変更後の違和感は少なく、洗練された感じです。
日本語版を再インストールする
これが一番良い方法でしょう。完全に日本語版になります。ただしこれには日本語版のメディアを用意する必要があります。
リカバリー (DVD や Disk to Disk) に日本語版が入っていればそれを使えばいいだけの話なのですが、アメリカで買った場合、スペイン語・フランス語・中国語は選べても日本語版はなし、という場合が多いと思います。
例えば下画像のように、HP の Windows 7 SP1 32 bit 版の DVD は、アメリカで売られていた PC に付属するものと日本で売られている PC に付属していたものは微妙に収録されている言語が違います。
Windows 7 日本語版を再インストールする
Windows 7 の場合これは難易度が高いです。Windows 7 の ISO は少し前まで公開されていたのですが、Windows 7 からの以降を進めたいマイクロソフトの意向のためか削除されてしまいました。
Windows 8 以降
Windows 8.1、10 なら話は簡単です。
マイクロソフト公式サイトでメディア作成ツールというツールが公開されており、これを使うことで起動可能なインストール メディア (USB フラッシュ ドライブまたは DVD) を作成できるので、それで日本語版のメディアを作成してインストールするだけです。
Windows 8.1 / Windows 8.1 Pro 用
Windows 10 / 10 Pro 用
英語版の Windows を実行していても日本語版のメディアを作成できます。
Windows 10 に無料アップグレードした場合も同じです。英語版 Windows 7 の PC で日本語版を使用したいなら Windows 10 にするのも一つの手かもしれません。
Windows のプロダクト キーは多くの場合で言語に関係なく使用できるようですが、一部例外があります。
再インストールする場合のポイント Single Language Edition に注意
廉価な PC には、特定の言語のみで使用できる Single Language Edition という Windows がプレインストールされていることがあるそうです。この場合はその言語しか使えません。
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