2016年9月14日水曜日

Windows 10 で ReadyBoost を使う方法【時代遅れの小容量 SSD をキャッシュ用として活用!】

ReadyBoost って、覚えていますか?

Windows Vista の頃に登場した機能で、ランダムな読み書きが HDD に比べて早い SD カードなどのフラッシュを使って Windows を高速化してくれる、という機能です。

この ReadyBoost 実は Windows 10 でも残っていたりします。もちろん Windows 8.1/7/Vista でも使用できるはずです。

用意したフラッシュ

今回用意したフラッシュ ドライブは SSDMAEXC024G3H というモデルで・・・
  • インテル製
  • 24 GB
  • MSATA 接続
といった仕様です。
多分、ここの Intel® SSD 313 Series (24GB, mSATA 3Gb/s, 25nm, SLC) とかいうやつかな。


今時 24 GB の SSD では使い道がないように思われます。というか、24 GB というのは発売された 2012 年という時代を考えてもプアな容量です。

今回これをラップトップの MSATA スロットに内蔵します。

いったい何のためにこんなしょぼい SSD が作られたのか?というと、HDD と組み合わせて RAID により 1 つのドライブとして使用し、さらに特定のチップセット、OS、ソフトウェアを組み合わせることで高速化を狙ったというコンセプトの製品らしいです。これらはインテル「スマート・レスポンス・テクノロジー」と称されていたようです。

その条件は・・・
  • インテル® Z68 、 z87 、 q77 、 q77 、 H87 、 H87 、 z77express チップセット・ベースのデスクトップ・ボード
  • LGA1155 または LGA1150 パッケージのインテル® Core™プロセッサー
  • システム BIOS SATA モードを設定 RAID
  • インテル RST ソフトウェア・バージョン 10.5 以降がインストールされていること
  • 1 つのハードディスク・ドライブまたは複数のドライブに 1 つ RAID のボリューム内の
  • 容量 18.6GB のソリッドステート・ドライブ (SSD)
  • オペレーティング・システム:Windows*8 または Windows*7(32 ビット版および 64 ビット版)
といったものだったようです。

OS が格納されるであろう先頭の SSD 部分は高速に動作したでしょうから、それなりに効果はあったでしょう。もっともバックアップ時の取り扱いなどは厄介な面もあるでしょうが。

要は、SSD の容量当たり単価が非常に高かった時代の妥協的産物といったところです。

さて、今更 OS を再インストールしてまで、バックアップ時など取り扱いの厄介なこのスマート・レスポンス・テクノロジーを使用するのは抵抗があります。そこで、Windows 10 にも搭載されている ReadyBoost 用のドライブに割り当ててやろうというわけです。

ReadyBoost ドライブとして割り当てる方法

かなり簡単です。

"PC" に表示されている SSD を右クリックして、ReadyBoost 用に割り当てるだけです。ほとんど書くことはありません。

なお、ReadyBoost として利用する意味があるほどの性能を持っているかどうかは Windows により自動的にテストされるとのことです。



設定すると直ちにこのドライブへの書き込みがバックグラウンドで始まります。何も意識する必要はありません。

取り外すときは電源を切ってから普通に取り外せば OK です。ただのキャッシュであり、何もデータは失われません。

ドライブが表示されない場合

もしドライブが表示されていないということなら、スタートを右クリック > ディスクの管理からフォーマットしましょう。

困った仕様

困ったことに、SATA のような内蔵用のドライブの容量を使い切ってしまうと、Windows が「ディスクの空き容量が少なくなっています」という警告を表示してしまいます。

これを解消するにはレジストリーを書き換えるしかないそうです。ドライブを丸ごと使うことは想定していないというのは困ったことですね。

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