2016年9月21日水曜日

Dell Precision M4800 入手【その 4 MXM GPU 交換】【Quadro K2200M 編】

Precision M4800 は仕様に書かれている通り、MXM-A スロットを搭載しているので GPU 交換ができます。



8570w から取り外した Quadro K2200M に乗せ換えてみることにします。



Quadro K2200M の概要

  • MXM-A
  • TDP 65 W
  • Maxwell アーキテクチャー
  • 2014 年登場
  • VBIOS: 82.07.5F.00.09
といったところです。

このカードはもともと M4800 の大型版である Dell Precision M6800 に搭載されていたものです。
  • K1100M
  • K2100M
  • K3100M
などが古い Kepler 世代なのに対して、K2200M は新しい第 1 世代 Maxwell 世代の設計なので、頭一つ抜けて高性能です。

82.07.5F.00.09 という VBIOS が入っています。この VBIOS は UEFI をサポートしています。

作業

特に書くことはありません。分解して、元の K1100M と入れ替えるだけです。

ヒートシンクは本当は
  • Quadro K1100M
  • Quadro K2100M
  • FirePro M5100
で分かれているのですが、当方は K1100M 用ヒートシンクをそのまま使用しました。

8570w のヒートシンクに比べると、一部の電源回路が冷却されない形状なのですが、この辺りはメーカーによってまちまちなので気にしないことにしました。

結果

QHD+ パネル (eDP 接続) 液晶で検証したところ、普通に使えました。

ただ、ドライバーは自動で当たってくれないので、.inf の書き換えが必要でした。

もともと搭載されていたのが Dell の類似機種ということもあってか、HDMI 出力と VGA 出力も作動しました。

ただ、残念ながら、クロックが最大に上がってくれないということです。まあ、ほんのわずかな差なので問題はないでしょう。




注意点 K2200M が使える BIOS は A09 まで!

BIOS バージョンが A10 以上だと、POST 時に Valid MXM structure not found という警告が表示され、GPU クロックが常に最低になってしまい、まともなパフォーマンスが出ません。

この警告は VGA BIOS の代わりに GOP ドライバー使用にする(Legacy OROM を BIOS 設定画面で無効にする)と表示されないようになりますが、クロックが下がるのは同じです。

つまり、BIOS バージョンが A09 以下でないとまともに使用できません。

Precision M4800 は 2013 年発売で、2016 年現在も販売されている長寿モデルで、マザーボードも搭載される液晶によっていくつかの種類があります。

新しいマザーボードでは A09 へのダウングレードができませんので、その場合はまともに使用できません。

ちなみに M2000M なら問題ないそうです。

1 件のコメント:

  1. 初めまして。
    DellのM4800にクアドロM2000Mを搭載したくて検索してるうちにここに辿り着いたんですが、もしよろしければM4800にクアドロM2000Mを搭載する方法を教えていただけませんでしょうか?
    色々試してはみたんですが、どうもVBIOSの書き換えもしないといけないようで。。。
    現状デバイスマネージャで見ると、M2000Mは基本のドライバーになっているんですが、不具合があるとなっていてハードウェアID等は見れるのですが、実質使用できない状態になっています。
    M4800のBIOSは最新になっています。
    他に必要な情報があれば全て記載しますので、何卒ご教授いただけますと幸いです。
    よろしくお願い申し上げます。

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