2015年12月7日月曜日

HP EliteBook 8570w ビデオカード交換後の組み立て

  1. カードを装着しねじ 2 個を装着し締める。
  2. ヒートシンクから既存のグリスを除去の上、新しいグリスを塗布して装着し、トルクスねじを締める。そしてファンのねじを装着し、コネクターを接続する。
  3. パームレストを装着する。液晶ディスプレイの角度によっては入りずらいので工夫する。5 か所のコネクターを接続し、パームレスト用のねじを元通りに装着し締める。ねじのサイズに注意する。
  4. キーボードのコネクター 2 箇所 (バックライトキーボードは 3) を接続し、キーボードをはめ込む。そして裏側のキーボード固定ねじ 3 箇所を締める。
  5. 光学ドライブを装着し、光学ドライブ固定ねじ 1 箇所を締める。
  6. HDD を装着し、キャディ 3 箇所とふたとなっているスマートカードリーダー 2 箇所のねじを締める。
  7. サービスドアを閉め、バッテリーを装着する。サービスドアとバッテリー用の爪をロック位置にしておく。

動画












後はアナログ VGA モニターを接続し、電源を入れ、下準備しておいた USB ディスク上の FreeDOS 環境から NVFlash を起動し、VBIOS を書き換えれば完了となります。

画像


2015年12月6日日曜日

HP EliteBook 8570w MXM ビデオカードの交換方法 分解

用意するもの

  • 一般的なプラスねじドライバー
  • トルクスねじドライバー
  • 熱伝導グリス

あればよいもの


  • サービスマニュアル
  • サービスマニュアルを見れる環境
  • キーボードこじ開け用のクレジットカードなど

8560w などの似たような機種の分解方法もほぼ同じですが、念のためその機種用のもので確認したほうがいいでしょう。サービスマニュアルへのリンク集は過去記事にあります。

なお、サービスマニュアルの図は一部ねじの個所など違っていることもありますので、自分で臨機応変に対応しましょう。

実践

電源を切り、バッテリーを外し、サービスドアを開けます。



光学ドライブを外します。



HDD を外します。

キーボードを外します。方法は動画、またはこの記事を参照してください。



外れたら、キーボードの穴から見える 5 か所のコネクター(パームレストから生えている)を外しておきます。

次はパームレストのねじを外します。本体にねじの本数が種類ごとに刻印されています。ねじのサイズはそれぞれの個所ごとに違うので絶対に混合しないよう注意して保管します。

以下の 4 か所にあります。

光学ドライブベイの下に 3 個
バッテリーの下に 4 個・・・だったかな?
すでに見えている 4 個と、HDD の下にある 6 個 (同じ種類のねじは 6 個ですが、外すのは 5 箇所でいいらしい。紛らわしいので自分は全部外しました)

次にパームレストを持ち上げて外します。そんなに固くないはずですが爪で固定されているのでこじ開けていきます。



これでマザーボードがほぼ完全に見えました。あとは難しいところはありません。

まずはファン (CPU GPU 共用) のコネクターを外しておきます。そしてファン付近にあるねじ 2 個を外しておきます。そしてヒートシンクのねじ 8 箇所を緩めます(外す必要なし)。

次にヒートシンクを持ち上げます。持ち上げる向き・箇所によっては引っかかるので慎重に行います。ヒートシンクに熱伝導パッドがついてくることがありますのでなくさないように注意します。



これでビデオカードが完全に見えました。ビデオカードのねじ 2 個を外します。持ち上げて引き抜きます。

外したカードからブラケットを外します。




そして取り付ける Quadro K2100M にもともとついているブラケットを外し、先ほど外したブラケットを取り付けます。

それと外したカードまたは本体に熱伝導パッドがついているので、これを新しいカードの似たような位置に貼り付けます。ヒートシンクに熱伝導パッドがついている場合はそれも新しいカードに貼り付けます。



ヒートシンクを元通りにつける前に、ヒートシンクと CPU、GPU 両方についている熱伝導グリスを除去し、新しいグリスを塗布しておきます。
後は元通り組み立てていくだけです。分解・組み立て動画のプレイリストを公開していますので必要に応じて視聴してください。

画像



2015年12月5日土曜日

HP EliteBook 8570w MXM 型ビデオカードを Quadro K2100M に交換する

当方の 8570w にはもともと AMD FirePro M4000 GDDR5 1 GB が装着されていました。



このカードはほかの純正装着ビデオカード Quadro K1000M DDR3 2 GB 、および Quadro K2000M DDR3 2 GB などと比べるとても省電力かつ、GDDR5 128 bit メモリ搭載のためメモリ帯域福が広くとても高性能だったのです。

しかしながら使っている 3D アプリケーションとの相性が悪いことがあり、また K2100M が安価に入手できたのでこれに交換してみることにしました。下は K2100M の画像です。



新しいカードの概要

今回交換する K2100M は MXM-A 型のビデオカードで、ebay で売られていたものです。

K2100M は K2000M の後継機種で、2 GB の GDDR5 メモリが搭載されています。一般的な Direct3D アプリケーションでの性能は GT 750 と同じぐらいとのことです。

参考
http://www.notebookcheck.net/NVIDIA-Quadro-K2100M.98900.0.html

このカードには最初はバージョン 80.06.7D.00.03 の VBIOS (ビデオ BIOS) が搭載されていました。

結論から言うとこの VBIOS では 8570w の電源が入るものの、メインのディスプレイは映らず、アナログ VGA 出力のみが映りました。

このアナログ VGA 出力でも Windows 10 が起動してデバイスドライバーが当たるとクラッシュしてしまいます。

本当にプラットフォーム (8570w) とモジュール (K2100M) 両方が MXM-SIG が定めた MXM (Mobile PCI Express Module) 規格通りに実装されている (MXM Compliant) なら差すだけで正常に動作するはずですので、どちらか片方、あるいは両方が MXM 規格通りに実装されていないようです。




解決方法は?

HP の公式サポートフォーラムをあたってみると VBIOS を 80.06.61.00.08 に書き換えるとメインのディスプレイが使用可能になったという情報があったので、そこの情報に従ってそうしてみることにしました。

当方は別の PC で作っておいた FreeDOS を起動し、そこから NVFlash を実行して 80.06.61.00.08 を書き込みました。すると情報通り再起動後は通常通り使用できるようになりました。

次回以降詳細な交換方法を紹介していこうと思います。なお、言うまでもないことですが、これは非常にリスクの高い方法で本体とカードの両方が破壊される可能性があります。そのような事態になったとしても一切責任は負いません。



2015年12月4日金曜日

HP EliteBook 8570w ビデオカードについて

8570w には以下の 3 種類のビデオカードのいずれかが搭載されています。
  • AMD FirePro™ M4000 with 1 GB dedicated GDDR5 video memory 
  • NVIDIA Quadro K1000M with 2 GB dedicated DDR3 video memory 
  • NVIDIA Quadro K2000M with 2 GB dedicated DDR3 video memory 
ビデオカードは交換可能な MXM-A 形状になっており、例えば FirePro M4000 のモデルを購入した後、Quadro K2000M に交換するようなことも可能です。

なお、8740w、8760w、8770w などの 43.9 cm (17.3 型) モデルでは、より大きく高性能なカードを装着可能な MXM-B 形状のスロットになっています。

ビデオ BIOS (VBIOS) について

なお、これらの純正ビデオカードと同じ名称の MXM 形状のカードであっても、例えば DELL のノート PC 用の Quadro K2000M カードを装着して正常に作動するとは限りません。

違うメーカー用の MXM 形状のカードは見た目には完全、あるいはほぼ同一でも、EEPROM 内に搭載している VBIOS に互換性がないことはよくあります。

そのような場合は VBIOS を NVFlash などのツールを用いて当該機種用のものに書き換えれば使用できるようになることもありますが、当然何の保証もありませんし破損のリスクもあります。

これは HP の別のモデル用の MXM-A 形状のカード (e.g. Quadro K2100M) についても同じことが言えます。

この機種に限らず、ノート PC 用ビデオカードの交換をしようとするときには、VBIOS の互換性などに問題があり動作しないことが多いので、事前に成功例をウェブ検索するなどして調査しておいたほうがいいでしょう。

画像

画像は当方の 8570w から取り外した FirePro M4000 です。なぜ取り外したかというと、 Quadro K2100M に交換したからです。交換方法などは後日紹介予定です。



2015年12月3日木曜日

HP EliteBook 8570w 最大メモリについて

最大メモリは世代のほか、CPU のコア数によっても変わることがあります。

penryn 世代 (800 MHz FSB)

いずれもスロット数 2。
667-MHz DDR2 SDRAM SODIMM 仕様。
  • 8510w
  • 8710w
は最大 8 GB 。
  • 8710p
は最大 4 GB。


Penryn 世代 (1066 MHz FSB)

いずれもスロット数 2。
800 MHz DDR2 SDRAM SODIMM 仕様。
いずれも最大 4 GB * 2 = 8 GB まで。

Nehalem 世代

カッコ内スロット数、デュアルコアモデルはこれにかかわらず 2。
DDR3 PC3-10600 SDRAM (1333 MHz) SODIMM 仕様。
  • 8440p (2)
  • 8440w (2)
  • 8540p (4)
  • 8540w (4)
  • 8740w (4)

備考

一番複雑なのがこの世代です。主な理由として、この世代の一部のモデルは 8 GB モジュールをサポートしていません。したがって以下のような複雑なことになっています。以下 QuickSpecs とウィキペディア英語版を基に作成した情報です。

8440p は搭載プロセッサーにかかわらず、最大 4 GB * 2 = 8 GB と記されています。

8440w はデュアルコアモデルは最大 4 GB * 2 = 8 GB となります。
クアッドコアモデルは最大 8 GB * 2 = 16 GB となります。

8540p はデュアルコアモデルは最大 4 GB * 2 = 8 GB となります。
クアッドコアモデルは最大 4 GB * 4 = 16 GB となります。なぜ 8 GB モジュールをサポートしていないのか不思議な気がします。

8540w、8740w のデュアルコアモデルでは最大 4 GB * 2 = 8 GB となります。
クアッドコアモデルでは 8 GB モジュールをサポートしています。なので 32 GB まで搭載できます。

したがってデュアルコアモデルとクアッドコアモデルでは最大メモリが4倍も違うこともあるので注意してください。

Sandy Bridge 世代

カッコ内スロット数、デュアルコアモデルはこれにかかわらず 2。
DDR3 PC3-10600 SDRAM (1333 MHz) SODIMM 仕様。
  • 8460p (2)
  • 8460w (2)
  • 8560p (2)
  • 8560w (4)
  • 8760w (4)

備考

どのモデルも最大で 8 GB モジュールまでサポートしています。したがってクアッドコアモデルでは 最大 32 GB、それ以外は 16 GB となります。

なお、この世代は日本 HP の公式ページと米国 HP の公式 QuickSpecs では最大メモリが違ったりしていて、メーカーですら一致していないぐらい複雑ですので、最終的にはご自身で検索などで確認したほうが無難です。

Ivy Bridge 世代

カッコ内スロット数、デュアルコアモデルはこれにかかわらず 2。
DDR3 PC3-12800 SDRAM (1600 MHz) SODIMM 仕様。
  • 8470p (2)
  • 8470w (2)
  • 8570p (2)
  • 8570w (4)
  • 8770w (4)

備考

Sandy Bridge 世代と最大メモリはほぼ同じですが、クロックが違います。

2015年12月2日水曜日

HP EliteBook 8570w 仕様表・サービスマニュアルへのリンク集

QuickSpecs というのはカタログではなく、搭載している CPU や 最大メモリなどといったパーツのバリエーション、および拡張ポートなどを網羅している解説書みたいなものです。

HP はほとんどの分解・整備用のサービスマニュアル (Maintenance and Service Guide) を登録不要・無料で誰にでも公開してくれてます。

モデル名が違っても構造が似ているモデルでサービスマニュアルは共通という機種が結構あります。

例えば
EliteBook 8540p Notebook PC と EliteBook 8540w Mobile Workstation 同士は共通です。
EliteBook 8560p と ProBook 6560b 同士も同様。

以下には違う機種のも一部載せておきます。

Penryn 世代 (e.g. Core 2 Duo T9500 2.6 GHz 800 MHz FSB Socket P)

Penryn 世代 (e.g. Core 2 Duo T9800 2.93 GHz 1066 MHz FSB Socket P)

Nehalem 世代 (e.g. Core i7 720QM 1.6 GHz PGA988)

Sandy Bridge 世代 (e.g. Core i7 2720QM 2.2 GHz Socket G2 = rPGA988B)

Ivy Bridge 世代 (e.g. Core i7 3630QM 2.4 GHz Socket G2 = rPGA988B)

2015年12月1日火曜日

HP EliteBook 8570w キーボード交換方法

目的

HP EliteBook 8570w のキーボードは交換可能になっています。キーボードは amazon.com や ebay などのオンラインオークションなどで多く流通しています。

ユーザーの作業により違う言語のキーボードやバックライト付きのキーボードに交換することができます。

また、キーボード下のメモリスロットへのメモリ増設、CPU、グラフィックカード交換など一部のメンテナンスにはキーボードの取り外し(メモリ増設のみ配線は外す必要なし)が必要です。

手順

  1. PC をシャットダウンする。
  2. バッテリーを取り外す。
  3. 光学ドライブ固定ねじ (1 本) を完全に緩め(取り外す必要はない)、光学ドライブを取り外す。
  4. キーボード固定ねじを完全に緩める(取り外す必要はない)。
  5. 液晶を 90 度開いて、光学ドライブベイが上になるように立てる。
  6. 光学ドライブベイの穴と裏側から見えるキーボード裏側(銀色)を押す。押しながらその部分が浮いたら、表面から指や不要なクレジットカードを左側に突っ込んでいって、爪を外しながらこじ開けていく。
  7. キーボードを裏返し、タッチスティックとキーボードのコネクターを外す。
  8. キーボードを逆の手順で組み立てる。

6. は殺人的に硬いことがあります。この外しにくさは海外の公式、非公式のフォーラムでもよく話題になるほどです。個体差によって楽なこともあるようですが。当方の 8570w も壊れるかと思うぐらいの力が必要で結構苦労しました。っていうか、本当にに力入れすぎて壊れることも多いんでは・・・?

似たような交換方法の機種

8560w もほぼ同じ方法で交換できます。
  • 8760w
  • 8770w
もねじの位置などが異なりますが、ほぼ同じです。

動画



キーボードの互換性

8570w のキーボードは 8560w 用のキーボードとも機能的には互換性があり問題なく使用できます。
ただし外観デザインが異なります。
8560w と違い、8570w には周辺光センサーが搭載されていないため fn キー + f11 の周辺光センサー切り替えは機能しません。

バックライトのないモデルからバックライト付きキーボードに交換する

バックライト付きキーボードには、タッチスティックコネクターとキーボード用コネクターに加え、バックライト用のコネクターがありますので接続することを忘れないようにしてください。

日本語配列バックライトキーボードについて

このモデルでは、バックライトなしキーボード、バックライトキーボードの両方がほとんどの言語に設定されていましたが、あいにく日本語配列のバックライトキーボードは存在していません。したがって、日本語入力をしたい場合は英語配列などのバックライト付きキーボードを入手してローマ字入力するといいでしょう。

バックライトキーボードの設定について

電源投入後 f10 で開ける設定画面から無操作時の自動消灯時間などを設定できます。
fn キー + f12 キーでバックライトの消灯・点灯ができます。
8570w 8770w は明るさを二段階に切り替えることができます。