2016年1月14日木曜日

MXM 交換後に絶対注意すべき点【SBIOS をアップデートしない!】

MXM 交換後に注意すべき点があります。

それは SBIOS のアップデートをするときは MXM をオリジナルに戻すということです。

なぜかというと、Dell や HP などの PC ベンダーが提供する SBIOS の更新プログラムには VBIOS のアップデートが含まれる場合があるからです。

もっとも、大体の MXM プラットフォームには何種類かの MXM が設定されていることが多いでしょうから、適合しないカードの VBIOS は書き換えられないと思います。

また、純正カードを装着した場合、MXM の EEPROM 内の VBIOS ではなく SBIOS 内の VBIOS が利用される実装になっているプラットフォームもあるようですが、そういう場合は SBIOS 内の VBIOS が書き換えられるだけで、問題ないのかも知れません。

ただ、念のためです。

大体の場合、VBIOS のアップデートが含まれる更新プログラムにはリリースノートに記載があります。

例えば、下は ZBook の SBIOS アップデートの詳細説明ですが、VBIOS のアップデートがあることが記載されています。





2016年1月13日水曜日

HP EliteBook 8560w と 8570w の違いは?【よく似た数歳差の兄弟みたいなもの!】

HP EliteBook 8560w という 2011 年発売のノート PC と、その後継で 2012 年発売の 8570w というモデルはお互いに瓜二つといっていいほど、外観はよく似ています。

もちろん外観だけではなく、使用している部品にも結構共通部品があります。

後継モデル 8570w では何が違うのか、というと・・・

性能面

  • CPU が Sandy Bridge 世代から Ivy Bridge 世代に変更。
  • チップセットが新しい世代用に変更。
  • メモリーが DDR3 PC10600 から DDR3 PC12800 に変更。
  • 搭載グラフィックが DirectX 11 世代から DirectX 12 世代に変更。それに伴って DisplayPort も 1.2 対応。
  • Bluetooth が 2.1 から 4.0 に変更。
  • 一部のモデルは Windows 8 ライセンスで販売された。該当モデルでは BIOS にプロダクトキーが埋め込まれており、COA ステッカーの貼り付けがもともとない。マイクロソフトのサイトから Windows 8.1 をダウンロードしてインストールすれば、自動的にライセンス認証される。
  • Windows 10 用ドライバーが一部用意される。

機能面

  • HDD を取り外さずに SSD を増設できる mSATA スロットが搭載された。
  • バックライトキーボードの明るさが 2 段階に変更できるようになった。
  • 液晶バックライト照度制御用の周辺光センサーが廃止された。私見ですが、まったく役に立たないので気にしなくていいかと。
  • BIOS が新しい。

意匠面

  • キーボードのフォントは、8560w ではどことなしに Mac 風の中央に文字があるデザインだったが、8570w では若干左上に文字がある普通のデザインになった。また周辺光センサー非搭載のため、切り替えファンクション (f11) 廃止。
  • ディスプレイ背面の HP ロゴが光る制御がちょっと変わった。

2016年1月12日火曜日

HP EliteBook 8560w 8570w キーボードを外すのが固い【爪の位置は?】

という質問を YouTube の動画のコメント欄で受けたので、爪の位置がわかる動画を作りました。

この機種では、パームレストから生えている爪が、キーボードの爪穴には嵌められて固定されています。

爪穴はキーボード上部に 3 箇所、横部分に 4 箇所あります。

パームレストの爪は上部には 3 箇所あります。しかし、横部分に関しては、左右の横上の 1 箇所にしかありません。

それぞれの爪の位置

キーボード上部の爪は以下のキーの上部にあります。
  • f4
  • f9
  • delete

キーボード横上の爪の位置は以下のキーの横にあります。
  • pg dn と - の間
  • esc と ~ の間


2016年1月11日月曜日

Windows 10 にアップグレードするべきか?【只より高い物はない・・・かも?】

Windows 10 にアップグレードするべきかどうか、という漠然とした話です。

WIndows 7 や WIndows 8/8.1 のユーザーなら WIndows 10 の発売後 1 年間は無料アップグレードができるわけですが、果たして本当にアップグレードすれば幸せになれるのかどうか。いろいろな人が疑問を抱いていると思います。

ズバリいうと、WIndows 10 にアップグレードするのはデスクトップ PC なら大して問題はないと思います。

ノート PC の場合はかなり微妙です。というのも、Synaptics のポインティングデバイスは古いモデルだと、Windows 10 が勝手に当ててくれるドライバーでは使えないことが多いと思います。

当方の 8570w は 2012 年から 2013 年に販売されていたモデルで、Windows 8 プレインストールのそれほど古いモデルではありませんが、Synaptics のポインティングデバイスのドライバーはデフォルトでは使用できず、手動で Windows 8.1 用の古いドライバーをインストールする必要がありました。

他のメーカーのノート PC でも検証してみましたが、やはり Synaptics のドライバーは手動で古いものを当てる必要がありました。

でも Windows 10 ではデバイスドライバーは強制的に Windows Update で更新される仕様で、無効にすることはできません。特殊なツールを使う必要があります。基本的なポインティングデバイスがまともに動かない OS  なんて、初心者にアップグレードを勧めたら恨まれること間違いなしです。

自分が無償アップグレードした感想としては、思っていたよりもはるかにこのデバイスドライバー周りの不具合が多かったです。Windows Update が不適合の新しいドライバーをあててしまう・・・自分で元に戻す・・・再起動・・・最初に戻るというループが一番大変でした。いったい何度再起動したかわかりません。

この辺は、Windows 10 プレインストールモデルなら問題ないでしょう。

というわけなので結論。
  • PC トラブルが好き。トラブルを解決する作業を楽しめる。
  • 根気良く何度も再起動したりする時間が苦にならない。
  • 予備の PC を持っている。
といった人はアップグレードすればいいと思います。そうでなければ 1 回インストールだけしてライセンス認証を紐づけしておき、元のまともに使える Windows を使ったほうがいいでしょう。

あなたの貴重な時間を Windows 10 のバグフィックスに捧げる覚悟はありますか?

それあっての無償アップグレードです。

2016年1月10日日曜日

モバイルなら GeForce より Quadro がおすすめかも?【Quadro の意外なメリット】

NVIDIA の GPU には、大まかに分けて GeForce と Quadro シリーズがあります。

皆様は Quadro といえばどんなイメージをお持ちでしょうか?それは大体以下のようなものではないかと思います。
  • Quadro は OpenGL を利用する CAD などのプロフェッショナル 3D アプリケーション向け。
  • ISV (Independent Software Vendor) 認定アプリケーションがある。
  • DirectX のゲームには適さない。
  • 性能の割には非常に高価でコスパが悪い。
  • 信頼性が高そう?
まだまだあるでしょうが、ま、こんなところかと思います。

さて、本日はその Quadro の意外ないいところ、という点です。それは・・・

Quadro の MXM は安い

何言ってんだ?と思われるかもしれませんが、デスクトップ用ではなく、モバイル用の一部の MXM カードの話です。

これはデスクトップ用カードの相場から考えれば、それの半分ぐらいの性能のモバイル用 Quadro の MXM は半額や 10 分の 1 ぐらいで流通していることも結構あったりします。

といっても、あくまでもグラフィックが MXM の PC で、かつ MXM と互換性があることが前提となりますが・・・

たとえば、当方が現在使っている Quadro K2200M という一世代前の MXM は中国のタオバオ (taobao.com) などから輸入すれば 20000 円もしないぐらいで手に入ります。



しかしデスクトップ用の PCI Express 版 Quadro K2200 だと価格ドットコムの最安値で 60000 円弱もします。

なお、これらのカードの性能はもちろんデスクトップ版のほうがいくらかは高性能ですが、何倍も差があるわけではありません。

MXM なら GeForce より Quadro が安い

安くて豊富に流通していますし、Quadro の MXM には MXM-A フォームファクターのカードが多く、GeForce よりも選択肢が多いです。

例として挙げた Quadro K2200M というカードは 3DMark のスコアを基準にすると、大体 GeForce GTX 960M か GeForce GTX 860M ぐらいの性能があるカードです。

同じ性能のある GeForce の MXM は大型の MXM-B 形状がほとんどなのでシステムを選びますし、値段も結構張ります。


2016年1月9日土曜日

ROMless MXM モジュールについて "VBIOS Chip Lacked MXM Module"

MXM 規格では、MXM モジュールを動作させるのに必要なファームウェア (VBIOS) は MXM モジュールに格納されることになっています。

一般的には、モジュールの EEPROM に格納されています。その VBIOS が MXM 規格に準拠しているなら、どのような MXM 互換プラットフォームに装着しても動作します。

OEM Module の例 ROMless Module

しかし、PC ベンダーが初期装着している MXM 型モジュールの中には、VBIOS が格納されている EEPROM を搭載していないモジュールがあります。そもそも EEPROM が基板上に実装されていないので、よく見れば判別可能です。

ではそういった ROMless モジュールでは、VBIOS がどこに格納されているのかというと、プラットフォーム (PC) の SBIOS に格納されていて、それが利用されます。

そういった実装がされたモジュールはその PC 以外ではまず動作しません。 ファームウェアがないんですから当然です。もちろん、他のプラットフォームの SBIOS に対応する VBIOS を書き込み、それが実行されるようにする改造をするなら別ですが。また、そういった ROMless モジュールは MXM 規格に準拠したとはいえません。

しかし MXM の規格書では MXM 規格に準拠したプラットフォームにそういった ROMless の MXM 非互換モジュールを装着し、VBIOS は SBIOS 内に存在するという実装も想定されています。

気を付けるべきは・・・?

特定 OEM 用に規格を逸脱する形でカスタマイズされた MXM 型モジュールの中でも、この ROMless は最もつぶしのきかない形になるカスタマイズで、純正のプラットフォーム以外で動作する確率はほぼ 0 ですので、動作するかわからない組み合わせを人柱となって試す場合でも避けた方が無難でしょう。

改造

参考
ROMless の MXM モジュールに EEPROM チップをはんだ付けする改造をしている人もいるようです。

2016年1月8日金曜日

MXM にホワイトリストはあるか?【噂話】

海外のノートブックコミュニティなどではよく

「HP 製 PC は SBIOS に MXM のホワイトリストを有しており、純正カード以外を装着しても動作拒否する」

などといった憶測・噂がささやかれています。

邪推すると、高価な MXM を ebay などで落札して、大変な分解・組み立て作業をした挙句、動かなかった目にあった人が疑心暗鬼になって言い触らしているのでしょう。

Wi-Fi と WWAN スロットに関しては事実

HP のノート PC は Wi-Fi および WWAN スロットに関しては SBIOS にホワイトリストを持っており、純正カード以外を排除していることは事実です。これはサービスマニュアルにも記載があります。

無線に関しては各国の法規等もあったりするので、それに配慮しているのでしょう。



MXM にはホワイトリストはおそらくない

ですが、基本的に MXM にはホワイトリストは無いと考えていいでしょう。

よくホワイトリストがあると言われる PC はたとえば HP EliteBook 8540w です。



このモデルは、後継モデルの 8560w や 8570w とは MXM 周りの実装が異なるようで、例えばそれらでは使える Quadro K2100M などが使用できないといわれています(あくまで噂ですが、いろいろなところでいわれているのでおそらく本当でしょう)。

ですが、そんな 8540w にも DELL 用の FirePro M4000 を装着して使っている人がいたりします。



MXM にホワイトリストはないけど・・・

しかし、だからといって HP の PC に MXM 準拠のモジュールを装着して動作するという保証はありません。単に PC のスロットが MXM 型なだけでは、ソフトウェア的にも MXM 規格に準拠した実装になっているという保証はないですから・・・

それに、MXM 型モジュールのほうも、オークションなどで売主が「MXM 規格」と称していても、MXM 規格が見た目(フォームファクター)だけの規格だと思っている無知な売主がそう称しているだけ、と思ったほうが無難です。



互換性のない実装の例

モジュールも、VBIOS などのソフトウェア面では MXM 規格に準拠した実装になっていないことも多いようです。

たとえば、HP の MXM には ROMless といって、ビデオモジュールの動作に必要なプログラム (VBIOS) が格納されている EEPROM チップが搭載されていないモジュールがあります。

同じモデル名 (e.g. FirePro M4000) のモジュールでも、DELL 用の純正モジュールには EEPROM が搭載されているのに、HP 用の純正モジュールには搭載されていないというケースがあったりします。 

ROMless モジュールについては次の記事に続きます。