ハードウェア アクセラレーションを有効にする
これは何もしなくてもオンになっていることが多いと思います。
Chrome のアドレス バーに
chrome://settings/
と入力すれば設定を表示できます。
ただし、ハードウェア アクセラレーションの設定項目はそのままでは隠されています。下にある詳細設定を表示すると、ハードウェア アクセラレーションが利用可能な場合は有効にする、的な設定項目があると思います。
これをオンにすればハードウェア アクセラレーションを有効にできます。
が、実際にはこれを有効にしてもいろいろな事情で一部、または全部のアクセラレーションが無効になっていることが結構あります。
というわけなので、実際に有効になったかどうか調べてみましょう。
有効になったかどうか確認する
Chrome のアドレス バーに
Chrome://gpu
と入力すると有効になっているかどうか確認できます。以下のような項目が表示されると思います。Chrome のバージョンによっては異なるかもしれません。
Graphics Feature Status
- Canvas: Hardware accelerated
- Flash: Hardware accelerated
- Flash Stage3D: Hardware accelerated
- Flash Stage3D Baseline profile: Hardware accelerated
- Compositing: Hardware accelerated
- Multiple Raster Threads: Enabled
- Rasterization: Hardware accelerated
- Video Decode: Hardware accelerated
- Video Encode: Hardware accelerated
- WebGL: Hardware accelerated
がすべての項目に表示されていれば、ハードウェア アクセラレーションがすべて有効になっています。
が、ほとんどの場合、一部、またはすべてが
が、ほとんどの場合、一部、またはすべてが
- Software only, Hardware acceleration unavailable
- Unavailable, Hardware acceleration unavailable
- Disabled
などになっていると思います。
初期状態で有効になっているかどうかは、OS とハードウェア (GPU) の組み合わせなどに依存するそうです。
たとえば、OS が Windows Vista 以前の場合には初期状態ですべて無効になっています。
これらを一部またはすべて有効にすれば安定性が損なわれるかもしれませんが、ページの表示などの動作が軽快になるかもしれません。設定はあとからいくらでも元に戻せるので、自己責任で変更してみるのもいいと思います。
chrome://flags でハードウェア アクセラレーションを強制的に有効にする
アドレス バーに
chrome://flags
いろいろ設定がありますが、とりあえず
#ignore-gpu-blacklist
有効にしたら再起動すれば反映されます。
再び
chrome://gpu
を表示して、有効になっている項目が増えているかどうか確認してみましょう。
もし増えていない、あるいはまだ有効になっていないのがあれば、それと思われる項目を見つけて、それらの設定を変更して強制的に有効にしてみましょう。
以下にいくつか紹介してみます。
GPU のラスター化を有効にする
#enable-gpu-rasterization
を有効にしてみましょう。
- 既定
- 無効
- 有効
- すべてのレイヤーで強制的に有効
などがありますが、有効がいいと思います。当方の環境では「すべてのレイヤーで強制的に有効にする」だと表示が滅茶苦茶になりました。
これは結構効果があるようで、サイトの描画がかなり軽くなった気がします。また、この設定を有効にする前と比べ GPU-Z でチェックしてみると VRAM 使用量がかなり増えているようです。
ラスター スレッドの数を強制的に変える
#num-raster-threads
を 4 にしてみるのもいいかもしれません。
当方の環境では、特に問題は無いようでした。
ゼロコピー ラスタライザーを有効にする
#enable-zero-copy
です。
これはやめた方がいいかもしれません。当方の環境ではしばらく使っていると表示が滅茶苦茶になりました。