2016年6月23日木曜日

SpeedFan で HDD の自己診断をしよう!【SpeedFan の使い方解説】

SpeedFan は Alfredo Milani Comparetti (almico) という方によるツールで、フリーウェアです。ダウンロードに当たって登録など不要です。

公式サイトはこちらです。

その名のとおり、ファン制御・回転数モニタリングなどを行うことのできるツールではありますが、それ以外にも CPU、GPU 温度のログなどを行ったりする機能、HDD 自身による高度な自己診断機能 (S.M.A.R.T.) を利用・表示したりできます。

ただ、ファン制御などができるかどうかは、PC の機種に依存します。できない機種はたくさんあります。事実、当方もこのツールで制御できる機種は持っていません。

HDD の自己診断ツールとして有用

さて、ではこのツールをなぜ使っているか、ですが、この SpeedFan は HDD 関連の機能が結構高機能です。挙げてみると・・・

  • S.M.A.R.T. 値の表示。
  • オンライン データベースに S.M.A.R.T. 値を送信して、同型番 HDD の値と検討する。
  • HDD ファームウェア自身による自己診断。
です。これらは、ファン制御とは異なり機種を選ばず機能してくれます。

特に、HDD ファームウェアによる自己診断ができるフリーウェアのツールとしてはなかなかだと思います。

というわけで、SpeedFan を使って HDD の自己診断をやってみようという話です。

導入方法

特に書くことはありません。公式サイトからダウンロードするだけです。メールアドレスなども含め、一切何も聞かれないですよ。

後はそれを実行してインストールするだけです。デスクトップにショートカットを作るかなどを好みで選択していきます。インストールできたら起動するだけです。ちなみに管理者権限が必要です。

ちなみにこのツールはいまのところ Windows 9x などの、マイクロソフトによるサポートがとっくに終了した古い OS もサポートしているそうです。

HDD の自己診断をする

SpeedFan を起動して、S.M.A.R.T. タブを開きます。

今回は、eSATA ポートに接続した HDD について試してみたいと思います。

こんな風に S.M.A.R.T. の値がいろいろ表示されています。別に理解する必要はありません。興味のある方はウィキペディアにいろいろ乗っていますのでどうぞ。

軽く説明を付けておくと・・・
  • Hard disk で診断・表示する HDD を選択します。その隣にある更新ボタンで最新の状態に更新します。
  • Model は型番です。
  • Firmware は HDD を制御しているソフトウェアのバージョンです。
  • Perform an in-depth online analysis of this hard disk を押すと、オンライン データベース (http://www.hddstatus.com/)にその S.M.A.R.T. 値を送信して、ほかの個体の値と比較して劣る点があったりすると教えてくれたりします。
  • ? はヘルプです。
  • Extended test を押すと、HDD ファームウェアによる完全な自己診断ができます。HDD の機種によりますが、1 時間以上かかることもあります。
  • Short test を押すと、HDD ファームウェアによる短縮テストができます。これも HDD の機種によりますが、大体数秒から 2 分ぐらいのテストのようです。
  • Status には、Extended test または Short test の進捗状況、または結果が表示されます。
  • あとは、S.M.A.R.T. の個別の項目です。
  • Value が現在の値です。
  • Worst がこれまでの稼働中に最も悪かった時の値です。
  • Warn が閾値で、これをどれか 1 つの項目でも割るようならその HDD は故障と考えた方がいいでしょう。
今回診断した SAMSUNG の HN-M101MBB という 1 TB HDD は、Reallocated Sector Count (代替済みセクター数) の Value が Warn (閾値) を下回っています。つまり不良セクターが大量に発生していて、その代替処理が何度も行われたことが分かります。

Short test を行ってみたところ、Status に "Suspect handling damage" と表示されました。不適切な取り扱いが疑われる?ってところでいいんでしょうかね。そういえば不良セクターの代替処理数もちょっとさっきより増えています。

ところで、Windows 10 にも S.M.A.R.T. 値の監視機能は搭載されていますので、実際、この HDD をつなぐと「ハード ディスクの問題が検出されました」という Windows による警告が表示されたりします。これは閾値を割っている項目があるのが原因のようです。

1 件のコメント:

  1. 管理人 様

    はじめまして。

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    ひろ

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