2018年2月24日土曜日

HP のプリンターでインクが認識されない・・・「○×色のインクカートリッジは装着されてないか、または損傷しています」原因は意外にもプリントヘッドだった!

HP のインクジェット式プリンターで、「○×色のインクカートリッジは装着されてないか、または損傷しています」的なエラーが表示される場合の話です。

インクに付いている IC チップと、本体の接点を掃除しても改善しませんでした・・・
しかし意外なところが接触不良になっていました。

症状

このプリンターは
HP Photosmart Premium eオールインワンプリンター - C310c 
というモデルです。


おもな状況としては・・・

  • 「○×色のインクカートリッジは装着されてないか、または損傷しています」というエラーが表示される。
  • インクの着脱をすると改善することもあればしないこともある。着脱したインクがよくなっても別の色のインクがエラーになることもある。
  • インク着脱をしないで電源を入れなおすだけで改善することもある。
  • インクは使用期限が過ぎているものの HP 純正品で、詰め替えなどはしていない。
  • インクの IC チップと本体の接点を掃除しても変わらない。汚れている気配もない。



最初のうちは液晶画面のエラー表示の指示を真に受けて、インクを何度か脱着したりしていたら、実際これで動作するようになったりしたので、良かったのですが・・・

だんだんとこのエラーが表示される頻度が増えてくるようになりました。
エラーは最初の頃は一つの色だけだったりしたのが、複数エラーになったりもします。

その時、「インクをいったん外す→もう一度装着する」をすると動作するようになったり、ならなかったり。
また、インクの脱着をしないで電源を入れなおすだけでも、エラーが出なくなったり、別の色がエラーになったりします。

しかし、根気よく電源入れ直しを試したりすると、使えることもあったりして、もどかしい気分です。

ただ、インクの脱着をすると、強制的にヘッドクリーニングが作動して、人の血液よりも高額ともいわれる HP 純正インクを浪費してしまいます。
あまりこの状態で騙し、騙し使い続けるのも考え物です。

そこで買い替えを提案しようとも思いましたが、すでに買いためたインク資産があるようでしたので、もう少しあがいてみることにしました。



ほかの機種の物も含め、HP 公式サイトのサポート(https://support.hp.com/jp-ja/product/hp-photosmart-premium-e-all-in-one-printer-series-c310/4023238/model/4023239/document/c01564753)を見てみると
プリントヘッドクリーニングツールで問題が解決されなかった場合、プリントヘッドが正しく取り付けられていないか、プリントヘッドの電極部分にインクや紙切れが付いている可能性があります。
これをやってみることにします。


原因はインク⇔本体の接触ではなく、本体⇔プリントヘッドの接触だった!

試しに、プリントヘッドを外してみることにしました。

ご存知かもしれませんが、HP のインクジェット プリンターはユーザーが簡単にプリントヘッドのアッセンブリーを交換できるようになっているモデルが多いです(最近のモデルもそうなのかはわかりません)。

インクを全部外してから、一番右のレバーを跳ね上げるとヘッドが外せます。ドライバーなどは不要で簡単です。


ヘッドは静電気に弱いらしいですので扱いに注意しましょう。


そうしたら原因が判明!
なんと、プリントヘッド取り付け部分の金メッキ接点がインクまみれになっていました。

「ぱっと見」ではそれほどわからないのですが、よーく見るとインクが付着しています。


綿棒で本体側も含めきれいにふき取ったところ、エラーはすっかりでなくなりました。
金めっきされている接点のためかふき取りは容易でしたが、周辺に付着したインクも含めると結構な量のインクが付着していました。

プリントヘッドを過去に着脱したりしたことはないそうです。

プリントヘッドを簡単に着脱できるという設計はいいのですが、そのために必要になる接点が接触不良になるというのは、他社のプリンターしか使ったことのないユーザーには盲点かもしれません。

ということで、HP のインクジェット式プリンターでインクが認識されない場合、インクの接触不良とは限らず、プリントヘッド側の接点が接触不良になっている可能性もあるということを覚えておくといいかもしれません。


2018年2月22日木曜日

【Dell Precision M4800】BIOS Update A21 が公開中止になっている件

Dell Precision M4800 の BIOS アップデート A21 がデル公式サイトで公開されましたので、2018 年 1 月に早速アップデートしてみました。

http://www.dell.com/support/home/jp/ja/jpbsd1/product-support/product/precision-m4800-workstation/drivers

当方の M4800 は、MXM の GPU を出荷時の Quadro K1100M から GeForce GTX 965M に乗せ換えています。それから QHD+ 液晶を 4K 液晶に乗せ換えています。
参考過去記事:http://8570w.blogspot.com/2016/09/dell-precision-m4800-5-mxm-gpu-geforce.html

安全を期するなら、本来の GPU と液晶に乗せ換えてからアップデートしたほうがいいに決まっているのですが、めんどくさいのでこのままアップデートすることにします。



ほどなくして成功しました。よかった。

システム情報 (msinfo32) で確認すると、2017-12-15 の日付が入っています。


さて、改善された点ですが、これまでの BIOS だと

スリープにする際、完全にスリープに入る前に液晶を閉じてしまうと、スリープから復帰した後に液晶が映らない・・・

という不具合がありました。
// 多分、純正の GPU だともともと問題なかったはずです。

今回の BIOS アップデートでこの問題が解決されたように思われます。
これで、「グラフィックス ドライバーをアップデートする際には、ドライバー署名の強制を無効化してから .inf を書き換えないとインストールできない」・・・という点を除けば、純正グラボに近い使い勝手が得られるようになりました。

これは別に、デルが GPU を乗せ換えてるユーザーのためにバグフィックスしてくれたわけではないでしょうけれど、ラッキーな感じです。

わざわざ M4800 でこの GTX 965M を使おう!という方がどれぐらいいらっしゃるかはわかりませんが、とりあえず「最新版 BIOS でも一応の動作はしました」というご報告まで。

A21 BIOS は現在公開されてない?

ところが、2018 年 2 月 22 日の現在、A21 BIOS はデル公式サイトから削除されてしまったようです。


現在はダウンロードできなくなっており、A19 が最新版として掲載されています。


文鎮化、あるいは不具合などの可能性があった?
事情は不明ですが、もしすでにダウンロードした人もアップデートは控えておいたほうがいいかもしれませんね。