2016年11月19日土曜日

NVIDIA Pascal の MXM が eBay やタオバオで出回り始めているみたい

GeForce GTX 1060、GTX 1070、GTX 1080 の MXM モジュールが出回り始めているようです。

掲載されている画像を見てみると、GTX 1060 (N17E-G1-A1) は MXM 規格サイズのモジュールと、それよりもはみ出ているモジュールがあるように見受けられます。GTX 1070 以上は MXM 規格よりかなり大きいモジュールのようです。

価格は、eBay では下位の GTX 1060 ですらかなりお高く設定されており、900 ドル前後、日本円にして 10 万円弱といったところのようです。トランプ当選による(?)円安もあってかなり高くなった感があります。

taobao ではもう少し安いっぽい

タオバオではもう少し安い値段でもあるようですが、それでも日本円にして 50000 円台後半ぐらいとなかなかのお値段です。代行屋に頼むならその手数料もかかるので、60000 円ぐらいにはなりそうです。

もっともタオバオのことなので在庫があるかどうかは怪しいですが。



なお eBay で売っているのはどうも中国人のようですので、タオバオとの価格差で儲けているのかもしれません。

使えるのか?

そもそも、互換性も不明ですし。動くかどうかわからないのに気軽には買えないです・・・

商品ページによると MSI Clevo Alienware 用とか書いてあったりしますが、どのモデル用かについては書いてないみたいですし。

が、これから人柱な人がどんどん現れてくるんではないかと思いますので、それを楽しみに?待ってみたいと思います。

Pascal 世代の MXM については、notebookcheck.com フォーラムで話題になっているようですので、紹介しておきます。

2016年11月10日木曜日

YouTube 動画のハードウェア アクセラレーション再生が多くの環境で可能に!

YouTube 動画を Firefox や Chrome といったブラウザーで再生すると、基本的に VP9 コーデックが使われるようになってます。

しかし長年、VP9 コーデックの再生支援に対応したハードウェアはあまり存在しませんでした。

ソフトウェア環境の面からも、Windows の動画再生支援 API である DXVA で VP9 がサポートされることになったのはかなり最近のことです。

そのため YouTube 動画の再生は CPU パワー任せの再生となり、4K などの高品質な動画を再生するにはそれなりに高性能な CPU が必要でした。

やたら静かだな?と思ったら・・・

この前、Windows 10 + NVIDIA GeForce GTX 965M (第 2 世代 Maxwell) + Google Chrome という環境で 4K 60P の動画を見ていたらほとんどファンが回らない、つまり CPU 使用率が低いことに気付きました。

GPU-Z で調べてみると、どうやら GPU の専用デコーダーが使われているようです。

再生してみた様子


この動画
https://www.youtube.com/watch?v=UceRgEyfSsc

CPU での再生はとんでもなく非効率なようで、4K 60P などの高画質動画は、最新 CPU でもかなり熱くなり、ファンが最高回転になりますが、GPU 内の専用 ASIC による再生支援での再生時には少し暖かいかな?という程度です。バッテリー駆動時間への影響も大きいでしょう。

2 倍速で再生してみると、Video Engine Load が 80 % ぐらいになりましたので、4K 120 Hz ぐらいが GTX 965M のデコーダーのキャパシティの限界っぽいです。

なお、8K の動画では再生支援は働かないようでした。ハードウェアか、ソフトウェアか、その両方なのかは知りませんが、対応していないようです。

それでは、皆様がお持ちのハードウェア (GPU) は VP9 再生支援に対応しているのでしょうか?GPU はインテル、NVIDIA、AMD、などのものがありますが、新しいものでは対応しているものが多いです。

インテル

今時、ラップトップやそのほかの携帯型 PC が主流なわけですが、それらの大半がこのインテル CPU に内臓のグラフィックスを利用していると思われます。

英語ウィキペディアにいくらかの記述があります。

https://en.wikipedia.org/wiki/Intel_Quick_Sync_Video
https://en.wikipedia.org/wiki/Intel_HD_and_Iris_Graphics

Broadwell 以降の内臓グラフィックスが対応しているとのことです。

NVIDIA

NVIDIA によると、第 2 世代 Maxwell の GPU (GM20X) から VP9 再生支援に対応しているそうです。
Quadro でいうなら、M600M、M1000M、M2000M は第 1 世代 Maxwell なので対応しないが、M3000M 以上は対応といったところなんでしょうか。


ここにわかりやすい表があります。
https://developer.nvidia.com/nvidia-video-codec-sdk



ウィキペディアに詳しくまとめられています。
https://en.wikipedia.org/wiki/Nvidia_PureVideo

AMD

AMD 製 GPU に搭載される動画再生支援機能が UVD (Unified Video Decoder) ですが、UVD 6.3 以降で VP9 に対応しているとのことです。

https://en.wikipedia.org/wiki/Unified_Video_Decoder

ブラウザー

デコーダーのハードウェアがあっても、ソフトウェアが対応していないと利用できません。調べてないのでわかりませんが、以下サイトによると、Chrome のバージョンについては "Chrome 54 Stable" から、ハードウェアによる VP9 再生支援の利用に対応したそうです。
https://www.reddit.com/r/chrome/comments/4vzdby/google_chrome_vp9_hardware_acceleration/#bottom-comments

ウィキペディアには記載がないみたいですね。今時動画再生なんて CPU で十分なので、ハードウェアの再生支援に関心を持つ人はあんまりいないんでしょうか。
https://en.wikipedia.org/wiki/Google_Chrome_version_history

アドレス バーに "chrome://gpu" と入力すると、VPx (VP9 のほか VP8 などもある) 再生支援が有効になっているかを調べられます。
VPx Video Decode: Hardware accelerated
となっていれば有効になってます。



Firefox については、今のところは対応してないっぽいです。すぐに対応が行われるとは思われます。
https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=833023